米国を代表するキャラクターの「スーパーマン」「ポパイ」「ベティ・ブープ」が沖縄方言(うちなーぐち)でしゃべる……。なんとも不思議なアニメを収録したDVD「みんなで楽しむうちな〜ぐち(沖縄方言)」が、リスペクトレコードから1月末に発売された。なぜ、世界的に有名なアニメの沖縄方言版という突拍子もない企画が実現したのか。そこには感動の(?)ドラマがあった。
リスペクトレコードのホームページ内にある「みんなで楽しむうちな〜ぐち」の製品情報ページには、製品化までのドラマが一部紹介されている。簡単に要約をすると、次のようなストーリーだ。
沖縄の黒糖製造会社のある人物が、テレビなどの影響によって沖縄の方言が失われていく現状を目の当たりにし、どうにかして残していくことはできないかと悩んでいた。そんな中、ほうれん草を見ていたときに「ポパイの力を借りられないか」とひらめき、ポパイの版権元に相談。その熱意に打たれ、版権元は「ポパイ」に加えて「スーパーマン」「ベティ・ブープ」使用の許諾を与え、史上初の「沖縄方言をしゃべるポパイ、スーパーマン、ベティ・ブープが誕生した……。
本来、キャラクターはイメージや世界観を大切にするため、こうした企画には版権元が首を縦に振らない場合が多い。でも、沖縄への郷土愛、方言の重要性など、企画の真意が版権元に伝わり、ついには許諾を与えるに至った……ということのようだ。
価格は1,800円。米国のキャラクターと沖縄方言とのギャップが気になる人はぜひ。