「スイーツ界のカリスマ」辻口博啓シェフの半生が連載マンガに。

2008/01/29 14:24 Written by モノメトロ編集部

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世界で最も権威のあるフランスの「クープ・ド・モンド」(俗にスイーツのW杯)を始め、洋菓子の世界大会で4度も優勝した経験を持つ辻口博啓シェフ。「モンサンクレール」(パティスリー)、「自由が丘ロール屋」(ロールケーキ専門店)、「ルショコラドゥアッシュ」(ショコラ専門店)、「マリアージュドゥファリーヌ」(パン専門店)、「コンフィチュールアッシュ」(コンフィチュール専門店)、「和楽紅屋」(和菓子専門店)など、コンセプトの異なるさまざまな店舗を展開する、スイーツ界のカリスマだ。そんな辻口シェフが歩んできた半生をマンガ化、「セ・ラ・ヴィ」のタイトルで「小学6年生」(小学館)に連載されることになった。連載開始は3月3日発売号から。

「セ・ラ・ヴィ」は、輔老心の「スーパーパティシエ物語―ケーキ職人・辻口博啓の生き方」(岩波書店)を原作に、「週刊サンデー」などで活躍するマンガ家・上川敦志が描く。石川県七尾市の老舗和菓子屋「紅屋」に生まれた辻口シェフが、スイーツ界の頂点に立つまでの軌跡を追う成功物語だ。

辻口シェフが雑誌やテレビで語っているエピソードから、半生を簡単にまとめると。和菓子屋という身近に菓子のある環境で育った辻口シェフは、9歳のときに友人の誕生会でショートケーキに初めて出会い、その味に衝撃を受ける。そして、その友人の母親から「辻口君の家には、こんなにおいしいお菓子はないでしょう?」と言われたそうだ。このときの体験からパティシエの道に進むことを決意、18歳のときに単身上京し、修行の道に入った。初任給は 45,000円だったという。

だが、上京時には実家の「紅屋」は父親がギャンブルで作った借金がもとで経営が傾き、ついには倒産。上京数か月後には当の父親が失踪する。こうした苦難の中、早く一流にならねばならないとの衝動が辻口シェフを突き動かし、コンクールで名を売るという方法を選択。結果、「クープ・ド・モンド」を始めとする世界的な賞の数々を手にすることになった。その後は着々と実績を積み重ね、いまの辻口シェフがあるというわけだ。

こうした波乱の人生を歩んできた辻口シェフの半生が、小学生向けではあるが、マンガでどのように描かれるのかは興味深い。ファンは必ずチェックしたいところだ。

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