江原啓之が「倫理違反」に反論「フジの番組制作は遺憾に思う」。

2008/01/25 23:13 Written by コ○助

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テレビや雑誌で披露してきた「霊視能力」に対する疑念が増し、風当たりが徐々に強まってきているスピリチュアルカウンセラーの江原啓之。つい先日も、テレビ朝日系の「オーラの泉」に女優・檀れいが出演した際に、江原啓之が霊視した「死んだ父親」とされる人物が実は生きていたという事実が「週刊文春」によって暴露されたのは、Narinari.comでもお伝えしたとおりなりよ。週刊誌や夕刊紙の誌上(紙上)を江原啓之に関する話題が賑わす日々が続いているなりよね。

そうした流れの中、江原啓之が出演した番組に、放送倫理検証委員会が「アウト」の判断を突きつけたのは21日のこと。昨年7月28日に放送されたフジテレビ系「FNS27時間テレビ」のコーナー企画「ハッピー筋斗雲」での江原啓之と、霊視を受けた一般人の女性のやり取りの問題点を指摘したなりね。同企画は秋田県で美容院を経営する50歳の女性に、江原啓之が亡き父親からのメッセージを届け、これからの生き方に対するアドバイスを送るというもの。これだけならほかの江原啓之が出演する番組と何ら変わりがないなりが、問題はこの番組企画により、女性が実害を被ったとしてトラブルになっていたなりよ。

この問題を最初に指摘したのは、昨年10月31日に発売された「週刊文春」。まず、実際に放送された番組の流れを簡単にまとめておくなり。

・女性は美容院経営のほかに、亡くなった父から譲り受けたリンゴ園を所有している。
・このリンゴ園を活用し、新潟の地震被災者にリンゴを送るボランティア活動をしていた。
・ところが、ボランティア活動が美容院経営に影響を及ぼし、美容院の赤字に悩んでいる。
・女性は番組宛てに「この状況を亡くなった父はどう思っているのか」と手紙を送る。
・そこで江原啓之が登場。「お父さんはやめなさいといっています」と「亡き父」のメッセージを伝える。
・女性は江原啓之のアドバイスを聞いて涙ぐむ。

ところが、「週刊文春」はこの内容は編集によって「ねつ造」されたもので、実際とは異なるという指摘をしたなりよ。

・実際には女性は番組宛てに手紙は書いていない。フジテレビが勝手に用意した。
・そもそも美容院は赤字ではなく、経営は順調。
・涙ぐんだのはリンゴを受け取った被災者から感謝の言葉をもらったからで、江原啓之のアドバイスを聞いたからではない。
・江原啓之と女性は喧嘩のような状態になっていたにも関わらず、番組でそこはカットされてしまった。

全く事実と異なることを全国放送で流されてしまった女性は、番組放送後に「自分や周囲の人たちが傷つけられた」と抗議。これを受け、放送倫理検証委員会が審議をしてきたなりよ。結果、フジテレビの番組企画は「霊能師ありきの企画だった」「女性が望んでいないのにカウンセリングを受けさせた」「裏付けがないのに断定的に表現していた」といった点を問題視したなりね。

放送倫理検証委員会は決して「江原啓之が悪い」という指摘をしたわけではないなりが、「番組が問題=江原啓之が問題」と反応するメディアもあったことから江原啓之は自身の公式ページで反論、および痛烈にフジテレビを批判。次のように述べているなりよ。

「私どもとしても、フジテレビの番組制作のありかたを遺憾に思います」
「テレビ局からの依頼時に『相手様が“オーラの泉”の大ファンであり、カウンセリングを受けられるとしたらという話に、涙を浮かべて喜んでいます。従ってご出演を熱望します』というインフォメーションがあったため出演を決めたものでした」(※原文ママ)
「テレビ制作のテロップなど、演出方法が相手様のお立場を傷つけることになったからなのだと理解しています」
「私自身は番組の意図に関係なく、私自身の霊視カウンセリングをしたまでです」
「問題となっているテロップの『経営難』などの発言は私からありませんでした」
「ボランティアに関する経済的な苦労に対しての、バランスを指摘したにすぎません」

結局、最も悪いのはフジテレビの番組制作への取り組み方で、今回は江原啓之はフジテレビに荷担させられてしまったということのよう。でも、江原啓之にとってはまたネガティブなイメージが付いてしまう一件だっただけに、今後もいっそう風当たりは強まってしまいそうなり。

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