訃報から丸1日、ヒース・レジャー死亡にまつわる新事実と波紋。

2008/01/24 14:41 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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昨日、突然耳に入ってきたヒース・レジャーの訃報。Narinari.comでもお伝えしましたが、あれから1日経過して新たな情報が続々と伝えられています。

死亡事実が報道された直後は、本当に混乱していたらしく、残念ながら事実でない情報も流れてしまいました。まずレジャーが倒れていたアパートは彼の住居であり、オルセン姉妹のメアリー・ケイト所有というのはまったくの誤報。さらに一部報道で、レジャーの遺書が残されていたというニュースも伝えられましたが、警察の発表ではその種の書置きは発見されていないとのこと。

そして彼の遺体の周りに薬物が散らばっていたというのも、どうやら間違いだったようです。ただし処方箋の睡眠薬などは実際に室内で発見されたようで、捜査当局ではこれらの過剰摂取による死亡事故だと見ており、今のところ事件性は薄いだろうと発表しています。

それにしても医薬品の過剰摂取による事故。米国では問題視されている社会現象でもあります。折りしも、昨日は米政府が処方箋医薬品の過度な使用による危険性を伝えるため、公共キャンペーンを開始する予定だったのです。しかしレジャーの訃報が伝えられた直後では、彼の死をキャンペーンに利用しているようにも受け取られかねないとして、これは見合わせられることに……。

レジャーは今年7月公開の「バットマン」シリーズ新作でジョーカー役を演じているのですが、これが遺作となってしまいました。ところで、この悪役を演じるにあたり受けたインタビューで、彼はとても気になる発言をしていたそう。狂気的な役柄を与えられ、精神的にもプレッシャーを感じたレジャーは、

「先週は平均2時間ぐらいしか眠れなかった。考え始めると止まらないんだ。体は疲れているのに、心の中は目覚めっぱなしで……」

そして睡眠薬を試すも、効き目があまりなかったそうです。うーん、そのせいで今回、処方された以上の薬を飲んでしまったという可能性は高いでしょう。

しかし原因がどうであれ、本当に悲しい出来事ですねぇ。元奥さんのミッシェル・ウィリアムスも打ちひしがれているそうですし……。そりゃ、幼い娘さんのことを考えると、切ないに違いない。

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