職種別の平均年収、58職種中トップは全年代で「投資銀行業務」。

2008/01/17 18:26 Written by コ○助

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「隣の芝生は青い」と羨望の眼差しを送るわけではなくとも、なんとなく気になってしまうのが他人の年収。自分の労働対価は世間的に適正なのか、はたまた自分の選択した職種は、ほかの職種と比べてどの程度の年収レベルにあるのかは、将来のキャリアプランを考える上で意識しておくことは大切なりよね。そうした比較の材料となる「職種別の平均年収」が、転職サービス「DODA(デューダ)」から発表されたなりよ。

発表されたのは、IT系、技術系、営業系、メディカル系、事務系など、58職種を対象とした平均年収ランキング。「DODA」の「転職支援サービス」に登録しているユーザーの給与データをもとに作成されているため、リアルな給与実態が浮き彫りになったランキングなりよ。25〜29歳、30〜34歳、35〜39歳の3つの年代別に発表されているので、まずは各年代のランキングを見ておくことにするなりね。

◎25〜29歳の職種別平均年収ランキング
1位 577万円「投資銀行業務」
2位 544万円「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」
3位 525万円「プロジェクトマネジャー(IT)」
4位 518万円「ITコンサルタント」
5位 517万円「コンサルタント」

◎30〜34歳の職種別平均年収ランキング
1位 887万円「投資銀行業務」
2位 880万円「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」
3位 655万円「MR(医療情報担当者)」
4位 643万円「ITコンサルタント」
5位 643万円「財務」

◎35〜39歳の職種別平均年収ランキング
1位 1,281万円「投資銀行業務」
2位 989万円「運用会社(ファンドマネジャー・アナリスト・ディーラー)」
3位 826万円「法人営業(メガバンク・地方銀行)」
4位 761万円「ITコンサルタント」
5位 753万円「経営企画・事業企画・新規事業開発」

ということで、全年代でトップに立ったのは「投資銀行業務」。企業合併や不動産取引の際に資金調達のアドバイス、および投資を行う銀行として、近年急激に注目度が高まっている職種なりよね。具体的な企業名でいえば、リーマン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、メリルリンチ、みずほコーポレート銀行などがこれにあたるなり。

同じく全年代で2位になったのは「運用会社」。証券会社や生命保険会社での資産運用をサポートするファンドマネジャーやディーラーなどの職種なりね。「投資銀行業務」と「運用会社」が全年代の1,2位を独占したことからも、いま、最も元気な職種は金融系だと言えそうなりよ。

参考までにランキング外で注目の職種をいくつか見ておくと。例えば華やかな業界である「広告(営業)」の分野では、25〜29歳が429万円、30〜34歳が514万円、35〜39歳が628万円。IT業界の「WEBプロデューサー・WEBディレクター」は25〜29歳が427万円、30〜34歳が501万円、35〜39歳が576万円。慢性的な人材不足と言われている「薬剤師」は、25〜29歳が450万円、30〜34歳が506万円、35〜39歳が620万円などなど。

ちなみに、高収入企業として有名なテレビ局は今回の調査対象には入っていないなりが、昨年5月に発売された「ダ・カーポ」(マガジンハウス)や、同じく12月に発売された「プレジデント」(プレジデント社)によると、在京キー局の中でトップの平均年収はフジテレビで、1,570万円前後(平均年齢39.7歳)になるというなり。次点はTBSでほぼ同水準。テレビ局は全体でも1,000万円を超えるのが当たり前の状態なりよ。ただ、これは新入社員から定年間近の社員まで含めての広い年代の平均なので、「DODA」とはデータの取り方が少し異なるなりが、それでも突出して高いことがうかがえるなりよね。

業界の違い、職種の違いによる「給与格差の実態」。皆さんはどう感じるなりか?

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