ギネス認定の「世界一長持ち」乾電池、使用期限は業界最長の10年間。

2008/01/16 17:07 Written by モノメトロ編集部

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さまざまな機器に利用する乾電池。いつの時代も、長寿命で使用期限も長いものが求められている。こうした中で、松下電器産業はアルカリマンガン乾電池以来、40年ぶりとなる新種の長寿命乾電池「オキシライド」を2004年に発売したが、それから約4年後の1月15日、さらに長持ちする新製品「EVOLTA(エボルタ)」を発表した。電池寿命は現行のアルカリ乾電池の1.2〜1.25倍で、使用推奨期限も2倍となる10年間を実現。発表当日は、ギネス・ワールド・レコーズ日本支社のフランク・フォーリー社長から「世界一長持ちする単3アルカリ乾電池」の認定証を授与された。単1〜単4形をラインアップしており、価格はともにオープン。予想市場価格は、単3形の4本パックでオキシライド乾電池より1割弱高い590円前後とされている。発売日は4月26日。

EVOLTA は、アルカリ乾電池の正極に純度の高い新二酸化マンガンを使用し、新開発のオキシ水酸化チタンを加えることで性能を向上させた。高電流出力ではオキシライド乾電池のほうが勝るものの、総合的な性能ではEVOLTAが上回っているという。同社は、新たなフラッグシップモデルとして販売していく予定だ。

オキシライド乾電池は初期電圧が1.7Vと高いために一部の機器で使用できなかったが、EVOLTAは通常と同じ1.6V。長寿命ながら、さまざまな機器に使用することを可能にした。また、使用推奨期限が10年間になったので、災害時用の備蓄乾電池としても最適だろう。

発表当日は「ロボットスクワット」による性能比較も行われ、アルカリ乾電池の402回、オキシライド乾電池の539回に比べ、EVOLTAは641回を記録した。

オキシライド乾電池で世界初となる乾電池のみでの有人飛行を実現したほか、大阪産業大と共同で行った自動車テストでは平均時速105.95キロを記録し、乾電池を動力とする世界最速記録としてギネス認定されている松下電器産業。「パナソニック」に社名変更する今年以降、EVOLTAではどんな記録を打ち立てるのか、興味深いところだ。

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