毒物とは気付かず? プレゼントとして手渡されたのは水銀。

2008/01/14 13:14 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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かつては若さや美しさを保つ「不死の薬」として珍重され、始皇帝をはじめとする中国の皇帝たち、そして飛鳥時代の持統天皇などが好んで飲んでいたという「水銀」。

……それ毒です。命、落としますからぁぁぁっ!!

まったく現在では考えられない話ですよね。

米国では特にその毒性が注目されており、同国の食品医薬品局は、体に水銀を溜め込むという魚介類の摂取に警告を出しました。特に妊婦は食べるのを控えたほうがいいといわれています。一般的に、水銀はとても怖いものという認識であり、アスベストと同様に大騒ぎしちゃいます。

先日カルフォルニア州のモントレーでも、それこそ大勢を巻き込んだ騒動がありました。とある男の子が母親に連れられて病院に行ったのですが、そこで彼は水銀中毒だ診断されたのです。普通の生活ではそう滅多に触れることのない水銀に、なぜ彼が接触してしまったのか。母親に事情を聞くと、なんと彼女は

「ボーイフレンドが先月、子供にビンに入った銀色の液体を与えていた」

というではありませんか。急いで危険物取り扱いの専門家がこの親子のアパートにかけつけ、そのブツを押収。やっぱり水銀だったのです。あーぁ(汗)。さらには、そのアパートの建物全体が「汚染区域」として立ち入り禁止になってしまったのです。近所の住民はそりゃあ驚いたことでしょう……(汗)。

しかしこの水銀を子供に与えた当人。一体何を考えていたんでしょう? ちょっと知識のある大人なら水銀が毒だということは知っているはず。知ってて渡したのか、それとも知らないで見た目がキレイだから、とプレゼントしたのか……。さらに知っていたとしたら、なぜそんな危険なモノを子供に与えたのか? なんだか判らないことだらけです。

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