ガソリン価格の高騰から、近年は燃費が良く税負担の軽い軽自動車の需要が高まり、2006年には年間販売台数が200万台を突破。その勢いを引き継いだまま突入した昨年、2007年には、軽自動車のどの車種が一番売れたのか、全国軽自動車協会連合会が販売ランキングを発表している。トップはスズキの「ワゴンR」。前年比2.6％増の22万6,725台で、4年連続の首位に輝いた。ただ、軽自動車全体の新車販売台数は5.1％減の191万9,816台。4年ぶりのマイナスとなっている。

マイナスになった軽自動車だが、07年の販売台数は過去3番目の高水準。その人気は相変わらずだ。1位の「ワゴンR」と2位のダイハツ工業「ムーヴ」（21万424台）は、国内全自動車販売台数でも1、2位となった。

また、ダイハツ工業は「タント」（10万217台）、「ミラ」（9万500台）も3、4位となっており、首位は奪われたもののライバルのスズキに差をつけた。ホンダ「ライフ」を含めた上位5台は、国内全自動車販売のトップ10入りを果たしている。

一方、日本自動車販売協会連合会発表の普通車部門ではトヨタ自動車の「カローラ」が前年比2.7％増の14万7,069台でトップ（全体で3位）。これにトヨタ自動車「ヴィッツ」（12万1,377台）、ホンダ「フィット」（11万6,561台）、トヨタ自動車「パッソ」（8万15台）が続いた。いずれも小型車であることが目を引く。5位は日産自動車のミニバン「セレナ」だったが、こちらは前年比4.1％減で、普通車トップ5中唯一の販売台数減少車種となった。

[2007年1〜12月軽自動車販売台数ランキング]
1. ワゴンR（スズキ）　226,725台（102.6％）
2. ムーヴ（ダイハツ）　210,424台（113.8％）
3. タント（ダイハツ）　100,217台（94.2％）
4. ミラ（ダイハツ）　90,500台（151.3％）
5. ライフ（ホンダ）　8,7132台（82.6％）
6. アルト（スズキ）　76,117台（82.0％）
7. モコ（日産）　60,715台（89.9％）
8. eK（三菱）　58,340台（85.1％）
9. ステラ（スバル）　49,957台（137.6％）
10. ゼスト（ホンダ）　47,041台（65.4％）

[2007年1〜12月普通自動車販売台数ランキング]
1. カローラ（トヨタ）　147,069台（102.7％）
2. ヴィッツ（トヨタ）　121,1377台（103.2％）
3. フィット（ホンダ）　116,561台（114.5％）
4. パッソ（トヨタ）　80,015台（111.0％）
5. セレナ（日産）　77,544台（95.9％）
6. エスティマ（トヨタ）　74,234台（77.6％）
7. ヴォクシー（トヨタ）　73,457台（115.6％）
8. デミオ（マツダ）　65,507台（109.0％）
9. ティーダ（日産）　62,239台（89.7％）
10. ノア（トヨタ）　61,064台（112.5％）

※同一車名のものを合算して集計。カッコ内の数字は前年比。