浅田真央が200点超えで全日本フィギュア連覇、安藤美姫は2位。

2007/12/28 23:54 Written by コジマ

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フィギュアスケートの最高峰大会である世界選手権。今季は来年3月にスウェーデン・イエーテボリで開かれるが、その舞台へコマを進めることができる日本人選手は男女で3人ずつ。その出場権をかけた第76回全日本選手権が、12月26〜28日に大阪府門真市のなみはやドームで行われたのだ。

男子では、グランプリ(GP)ファイナル2位の高橋大輔選手(関大)が、26日に行われたショートプログラム(SP)で今季自己ベストとなる85.43点を獲得。27日のフリーでもエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)が持つ世界最高得点を超える169.15点を記録し、合計254.58点で優勝した。2位の小塚崇彦選手(トヨタ)に35点差以上をつける圧倒的な強さで、3連覇を達成したのだ。ちなみに、全日本選手権の記録は国際スケート連盟(ISU)の公式記録には反映されない。

これによって、高橋選手、小塚選手、3位の南里康晴選手(中村学園大)が世界選手権代表に決定。出場者中最年長だった中庭健介選手(パピオフィギュアクラブ)は、わずか0.87点差で世界選手権の出場を逃している。また、1970年代に世界選手権に出場した無良隆志元選手(現コーチ)の息子で、今季全日本ジュニア選手権金メダリストである16歳の無良崇人選手(駒場学園高)は、合計188.8点で5位。将来が楽しみな選手が増えたのだ。

一方、女子は27日に行われたSPで、右肩の故障を抱える安藤美姫選手(トヨタ)が公式自己ベストを上回る68.68点を記録。しかし、今季GPシリーズでSPをことごとく失敗していた浅田真央選手(中京大中京高)が、キム・ヨナ選手(韓国)が持つ世界最高得点を超える72.92点をたたき出し、SP1位となった。自己ベストを超えても4点差以上つけられるとは、安藤選手にとってかなりのショックだったのではないだろうか。

28日のフリーでは、その安藤選手が奮起。キム選手が持つ世界最高得点を上回る135.50点をたたき出し、浅田選手が3回転半(トリプルアクセル)を失敗するという自滅もあって、フリー1位となった。しかし、合計は浅田選手が205.33点、安藤選手が204.18点となり、浅田選手が2連覇を達成したのだ。合計の公式世界最高得点は、浅田選手の持つ199.52点(06年NHK杯)。2選手がこれを上回り200点を超えるという、ハイレベルな大会となった。

SPで出遅れた中野友加里選手(早大)はフリーで持ち直し、合計184.31点で3位。ここまでが世界選手権への出場権を手にしている。村主章枝選手(エイベックス)はSPで公式自己ベストを超える63.50点を記録したもののフリーを失敗して4位にとどまり、今季NHK杯で初の表彰台を手にした好調の武田奈也選手(早大)は逆にSPを失敗して6位となっている。

男子については、織田信成選手(関大)が出場しなかったことが悔やまれるけど、昨季女王の安藤選手はもちろんのこと、金メダルの期待がかかる高橋選手や浅田選手ら世界選手権に出場する6選手には、最高峰の舞台でも素晴らしい演技を披露してもらいたい。また、惜しくも敗れ、世界選手権の出場を逃した選手たちは、来年2月に韓国ソウルで開かれる四大陸選手権で金メダルを目指してほしいのだ。それにしても、日本の国内大会はレベルが高いなあ。


☆第76回全日本フィギュア選手権結果(トップ5)
【男子】
1位 高橋大輔(関大) 254.58
2位 小塚崇彦(トヨタ) 219.34
3位 南里康晴(中村学園大) 199.81
4位 中庭健介(パピオフィギュアクラブ) 198.94
5位 無良崇人(駒場学園高) 188.80
【女子】
1位 浅田真央(中京大中京高) 205.33
2位 安藤美姫(トヨタ) 204.18
3位 中野友加里(早大) 184.31
4位 村主章枝(エイベックス) 161.79
5位 鈴木明子(邦和スポーツランド) 159.93

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