地球温暖化に新たな救世主誕生か? その正体はカンガルー。

2007/12/21 15:44 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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地球温暖化と聞くと、「空気中の二酸化炭素」だの「オゾン層破壊」だのといったキーワードを思い起こしますが。でも実はメタンガスも忘れちゃいけない危険分子なんだとか。人体に直接有害ではないものの、メタンは温室効果ガスとしては二酸化炭素の20倍以上も強力なのだそう。地球が誕生してから温暖期と氷河期が繰り返されてきたのも、このガスが重要な役割を果たしていたからなんだそうです。

まあ難しい話は置いておいて、近代社会では産業が活発化するに伴い、人工的に生成そして排出され続けていたメタン。地球の自然サイクルを塗りかえる形で今温暖化が進んでいるのも、この気体が原因のひとつなのですね。

ところで排気ガスを放出するのはなにも工場や車、はたまた家庭電化製品だけに限られたことではありません。なんでもメタンは動物の体内からも放出されるのです。なんでも(お食事中の方スミマセン)牛と羊のゲップ、おなら、糞などにもメタンは含まれおり、これらが増えれば増えるほど、危険な状態になるのだとか。

実際にオーストラリアやニュージーランドなどでは、すでに排気ガスの14%〜50%が牛や羊によって放出され、大きな社会問題となっているのです。……確かにニュージーランドは人より羊の人口(羊口?)が多いって話を昔聞いたことがあるな(汗)。

ところが最近オーストラリアの研究者が、とある発見をしました。なんでも同国を代表する動物、カンガルーの体内にはメタンを分解するバクテリアが住み着いているそうで、この微生物をうまく牛に注入することが出来たら、自然な方法でメタンを減らすことが可能になるのではないか、ということなのです。

それにしてもカンガルーが実はエコな動物だったとは、なんだかこれから彼らを見る目が変わりそうな話です(笑)。


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