デスノそっくり? 少年サンデーの新連載「LOST+BRAIN」に猛批判。

2007/12/13 18:42 Written by コ○助

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単行本の累計発行部数は2500万部を超え、2006年に公開された映画版2本は、前編が28億円、後編が52億円の興行収入を上げるなど、近年成功を収めているマンガの代表格のひとつである「デスノート」。原作は2006年時点ですでに完結しているものの、来年2月には、作品内に登場する探偵・Lを題材にしたスピンオフ映画「L change the WorLd」が公開されるなど、まだまだ「デスノート」ブームは続きそうな気配なりよ。

それだけヒットしている作品なので、実際にすべてを読んだり、観たりしていなくとも、「デスノート」の概要は理解しているという人も多いはず。そうした社会的にも認知度が高まっている中、「デスノート」の雰囲気にそっくりという、大胆な作風のマンガが「週刊少年サンデー」で始まり、物議を醸しているなりよ。

作品の名は「LOST+BRAIN」(原作/藪野続久 作画/大谷アキラ)。まだ1話しか世に送り出されていないので、そこから汲み取れる情報は少ないなりが、ネットでは「LOST+BRAIN」を読んですぐに「デスノート」を連想した人が多く、「編集は何を考えているんだ」「クレーム来ないのか」「劣化版デスノート」などの声も上がっているなりね。そもそも絵が「デスノート」に似ていることに加え、いくつか設定面でも類似しているところがあるようなので、簡単にまとめておくなり。

[デスノート]
・主人公は「夜神月」。高校3年生。
・天才的な頭脳の持ち主。
・「退屈で腐ってる世の中を変えようと決心する」(アニメ公式ページより)
・使うのはデスノート。
・デスノートを使って世の中を変える。

[LOST+BRAIN]
・主人公は「氷山漣」。高校1年生。
・天才的な頭脳の持ち主。
・「この世はすべてクズばかり!! 世界のすべてがつまらない!!」(サンデー公式ページより)
・使うのは催眠術。
・催眠術を使って世の中を変える。

「LOST+BRAIN」は、現時点ではまだ「催眠術を使って犯罪者を殺していく」という、「デスノート」ばりのストーリーではないので、完全に一致しているというわけではないなり。でも、「デスノート」の「デスノートを使って世の中を変える」、「LOST+BRAIN」の「催眠術を使って世の中を変える」という2つの「目的」はそっくりなりよ。

ちなみに、この手のそっくりなマンガとして最近話題になったのは、週刊少年マガジンに連載されている「FAIRY TAIL(フェアリーテール)」(作:真島ヒロ)があるなり。この作品は、超人気マンガ「ワンピース」に絵柄が酷似していたことで、連載開始当初から「ワンピースの続編がマガジンで始まったよ」と皮肉られていたなりよ。今回の「LOST+BRAIN」も、すでに「デスノート2がサンデーで始まった」と、同じような皮肉られ方をしているなりね。

パクりなのか、インスパイアなのか。その線引きは難しいところなりが、メジャータイトルに似た作品が、メジャー誌に掲載されてしまえば、こうした反応が出ることは分かっていたはず。今後、どのように差異化を図っていくのか、注目しておきたいところなり。

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