「本気」の補強続く巨人、ヤクルト退団のラミレス外野手も獲得へ。

2007/12/07 22:31 Written by コ○助

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横浜を退団した「161km右腕」マーク・クルーン投手の獲得に成功したほか、中日からFA権を行使した福留孝介外野手や、ヤクルトを退団したセ・リーグ最多勝投手のセス・グライシンガー獲得にも乗り出すなど、例年以上の大型補強が続く巨人。すでに他球団をはるかに上回る戦力を有しているにも関わらず、さらなる巨大戦力化を進める巨人の姿勢には批判の声も多いなりが、今年の「本気度」は相当なモノのようなりよ。リーグ優勝を果たしたものの、クライマックスシリーズで敗退、日本シリーズに進出できなかった鬱憤を補強で晴らしているかのような勢いなりね。

そんな巨人が次のターゲットに据えているのが、ヤクルトを退団したアレックス・ラミレス外野手。ヤクルトに在籍した7年間で残した成績は、打率.301、211本塁打、752打点と素晴らしく、特に今季はセ・リーグ新記録となる204安打を放って最多安打のタイトルを獲得(打点王との2冠)するなど、衰え知らずの活躍を見せているなりよ。これまで獲得したタイトルは本塁打王1回、打点王2回、最多安打2回、ベストナイン2回と、誰もが認める、そして球史に残る「優良助っ人」なりね。

サービス精神も旺盛でファンからも親しまれてきたラミレス選手なので、当然、ヤクルトも来季の契約延長を希望していたなりが、「年俸3億円+出来高」(1年5億円との情報も)の単年契約にこだわる球団と、複数年契約を譲らないラミレス選手の間にできた溝を埋めることができず、結局交渉が決裂して自由契約になってしまったなりね。ラミレス選手は引き続き日本でのプレーを希望している上に、日本での実績がズバ抜けていることから、他球団の争奪戦は必至と見られていたなりが、現時点ではどの球団も正式オファーを出していないなりよ。これはどの球団も興味がないということではなく、守備面の不安や高年俸、狭い神宮球場での実績、ヤクルトが単年にこだわった理由などを踏まえ、慎重に獲得調査をしているものと見られているなり。

そうした中、12月7日付けのスポーツニッポンが「巨人入り決定的」と報じているなりよ。ラミレス選手との交渉はすでに大詰めを迎えており、2年総額12億円という、巨額の契約になる見通し。もしこの報道のとおり、獲得に成功すれば巨人の打線はさらに破壊力を増すことは確実、他球団が頭を悩ますのは間違いなさそうなりよ。

参考までに、もし巨人の補強が思惑通り進んだら……という仮定のもと、来季の開幕オーダーを予想してみると。

◎巨人の2008年オーダー例(数字は2007年の成績)
1(右)高橋由伸 133試合、打率.308、35本塁打、88打点
2(中)谷佳知 141試合、打率.318、10本塁打、53打点
3(三)小笠原道大 142試合、打率.313、31本塁打、88打点
4(左)ラミレス 144試合、打率.343、29本塁打、122打点
5(遊)福留孝介 81試合、打率.294、13本塁打、48打点(今季はけがで離脱)
6(一)李承ヨプ 137試合、打率.274、30本塁打、74打点
7(二)二岡智宏 139試合、打率.295、20本塁打、83打点
8(捕)阿部慎之助 140試合、打率.275、33本塁打、101打点
9(投)グライシンガー 30試合、16勝8敗、防御率2.84

なんたる打線……。念のため断っておくと、福留選手は本来外野手なりが、高橋・谷・ラミレスの3選手で外野が埋まってしまうため、入団当初に守っていたショートに強引にはめ込んだ現実味のないオーダーではあるなりね。でも、逆に言えば仮に福留選手が巨人に入っても守るところがないということなりよ。まあそうなると谷選手がレギュラーから外れるしか方法がなさそう。谷選手は今季、見事に復活を果たしているだけに、それももったいない話なりねぇ。

本当に巨人はラミレス選手まで獲得してしまうのか。巨人の動きから目が離せないなり。

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