9月頃からたびたびお伝えしている実写版のハリウッド映画「ドラゴンボールZ」。「ファイナル・デスティネーション」（2000年）や、ジェット・リー主演の「ザ・ワン」（2001年）のジェームズ・ウォン監督がメガホンを執り、香港映画「少林サッカー」の監督・主演・プロデューサーを務めたチャウ・シンチーがプロデューサーを務めるという製作陣で、米国の公開日に設定された来年8月15日に向けて着々と準備が進められているなりね。

マンガやアニメの実写化となると、誰もが気になるのはやはりキャスティング。出演する俳優の「格」によって作品のヒットの可能性がある程度見えるのはもちろんなりが、それ以上にファンが重視するのは、「いかに原作の雰囲気にマッチしているか」というところなりよね。実写版の「ドラゴンボールZ」では、10月に行われたオーディションによって選ばれたキャスト第1弾がすでに明らかになっているので、まずは振り返っておくなり。

◎実写映画版「ドラゴンボールZ」のキャスト
悟空…ジャスティン・チャットウィン（映画「宇宙戦争」でトム・クルーズの息子役）
ピッコロ大魔王…ジェームズ・マースターズ（テレビドラマシリーズ「バフィー／恋する十字架」でバンパイア役）

少なくとも日本では無名とも言える2人が主役級に抜擢されたこと、また、それぞれの顔をキャラクターのイメージと照らし合わせても決して雰囲気が近いわけでもないため、ネットでは落胆の声が上がっていたなりよ。また、合わせて公開されたストーリー情報も「悟空は地球を破壊するという使命を持って宇宙から送り込まれた異星人。でも、その使命には従わず、ドラゴンボールを手に入れて宇宙支配を目論む異星人の猛攻と戦う」と、なにやら原作とは異なる雰囲気で、現状では「期待できない」との意見が大勢を占めているなり。

そして、12月6日、キャストの第2弾を米国のハリウッド・レポーター紙が伝えているなりよ。明らかになったのは悟空の恋人役であるチチ。原作では牛魔王の娘にして卓越した強さを持つ武道家で、後に悟空と結婚、悟飯と悟天を産むという、大事な役柄なりね。このチチ役に「韓国系アメリカ人のセクシー女優」とされるジェイミー・チャンが起用されるというなり。残念ながら、ジェイミー・チャンもまた無名の女優なりが、今後、米国の人気小説「サムライ・ガール」の映画版に主演することも決まっているなど、一応は今後の活躍が期待される新鋭のようなりよ。

こうして徐々に陣容が明らかになってきた実写映画版「ドラゴンボールZ」。原作の実写版としては恐らく期待できない出来になりそうなりが、名前を借りた別物として考えれば、それなりに興味を惹かれる内容……かもしれないなりよ。もう少し諦めずに、前向きに情報を追っていきたいなりね（笑）。