銃口の前に立ちはだかった7歳の少女、自身が撃たれて母を救う。

2007/12/06 13:38 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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犯罪事件のニュースは途切れることがないけれど、その中でやっぱり普段より悲しく感じるのが子供が犠牲になってしまう類のもの。親になってみると、それが何倍にも感じるようになりましたねぇ……。

今回のニュースも切ない感情と、被害者の女の子の勇気にビックリする気持ちとが交差するような出来事です。ミシガン州はデトロイトに暮らすアレクシスちゃんは小学校1年生。ある日、家の暖房が壊れてしまいます。母親であるセレシア・パーカーさんが友人のアイシャ・フォードさんに電話をかけて、彼女の家に泊めてもらえないかと頼んだところ快く承諾してもらい、さらに家まで迎えに来てくれることになりました。

フォードさんがパーカーさんらの家に到着した時、家の前に不審な男が立っていました。そしてアレクシスちゃん母子が外に出た時、彼女たちに向って拳銃を突きつけてきたのです。この男はパーカーさんが以前付き合っていた人物だったそうで、何らかの恨みがあって家に押し入ろうとしていたのでした。

拳銃でパーカーさん、アレクシスちゃん、そしてフォードさんを脅した男は、今度はフォードさんの車をハイジャックして、3人も人質にしてしまいます。そしてガソリン・スタンドに立ち寄った際、逃げようとしたフォードさんを撃ち、そして今度はパーカーさんにも銃口を向けたのです。

そこでとっさに母親の前に立ちはだかったのがアレクシスちゃん。お母さんが撃たれてしまう、と身を盾にして彼女を助けようとしたのです。そしてなんとアレクシスちゃんは体に6発の銃弾を受けてしまいました。

その直後、駆けつけた警察に男は逮捕され、3人もすぐに病院へ運ばれました。そして奇跡的に誰も命に別状はないという、幸いな結果に。それにしても、アレクシスちゃんの母親への愛情って、計り知れないほど強いんでしょうね。とにかく彼女が回復してくれることを望みます。

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