今年の言葉は「どげんかせんといかん」など、2007年流行語大賞発表。

2007/12/03 22:35 Written by コジマ

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気づいてみれば、2007年もあとわずか。あっという間に過ぎたようだけど、振り返ってみると今年もたくさんの出来事が起こったのだ。そうした今年の世相を反映する「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が発表された。

昨年は、トリノ五輪女子フィギュアスケートの金メダリストである荒川静香選手の得意技「イナバウアー」と、数学者・藤原正彦のベストセラーから「品格」が大賞に選ばれたほか「格差社会」「脳トレ」「ミクシィ」「メタボリックシンドローム(メタボ)」などがトップテンを受賞。毎年懐疑的な声が多いこの大賞だけど、この年は比較的納得できるものが多かったような気がする。1年経った現在も使われている言葉が多いのだ。

さて、24回目を迎えた今年、60の候補から大賞に選ばれたのは、東国原英夫・宮崎県知事の「(宮崎を)どげんかせんといかん」と、ゴルフの石川遼選手のニックネーム「ハニカミ王子」。昨年は元祖である斎藤佑樹投手のニックネーム「ハンカチ王子」がトップテンに選ばれたのだけど、「ハニカミ王子」はそれを超えた形になった。うーん、世間の話題性や浸透度ではあまり変わらない気がするのだけど……。

それぞれの受賞理由は、「(宮崎を)どげんかせんといかん」が「初当選した知事選で簡明に訴えたお国言葉のフレーズが宮崎だけでなく日本中の老若男女の琴線に触れた」(デイリースポーツより)、「ハニカミ王子」が「控えめで含羞(がんしゅう)を持った若者が絶滅しつつある中で、自然で明るく屈託のない独特の表情は日本人にとってノスタルジックな出会いだった」(同)だそう。


このほかのトップテン受賞語は、以下の通り(カッコ内は受賞者)

・「消えた年金」(桝添要一厚生労働相)
・「そんなの関係ねぇ」(小島よしお)
・「どんだけぇ〜」(IKKO)
・「鈍感力」(渡辺淳一)
・「食品偽装」(受賞者なし)
・「ネットカフェ難民」(川崎昌平)
・「大食い」(ギャル曽根)
・「猛暑日」(瀧沢寧和・熊谷市直実商店会会長)

「そんなの関係ねぇ」や「どんだけぇ〜」などは確かに流行していたけど、「食品偽装」や「大食い」なんかは現象が話題となったのであって、言葉自体は流行していないような気がする。「鈍感力」に至っては、ほとんど耳にしたことがないかも。また、気象庁の新用語である「猛暑日」で、今年最高の40.9度を記録したとはいえ、なぜ熊谷市の商店会長が受賞者に選ばれているのかがよく分からないのだ。

そうはいっても流行語に選ばれた言葉たちなので、ぼくの知らないところでは大流行していたのかもしれない。前回に「メタボリックシンドローム(メタボ)」が選ばれたのに対し、今回は「大食い」がトップテンに入っている点は、なんとも面白い現象なのだ。

さまざまな感想があるだろうけど、大賞やトップテンだけでなく候補語も含めれば、今年がどんな年だったかが見えてくるはず。ただ、その候補語の中にも「アベする」や「アサヒる」など、ネットを中心に流行した言葉は入っていないのだけど。

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