100人参加のスカイダイビング、世界記録達成するも影には悲劇。

2007/11/23 15:29 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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スカイダイビングは、ただ単にパラシュートを背負って飛行機から飛び降りる行為だけかと思っていたのですが、実は立派な「競技スポーツ」なんだそうです。

パラシュートの操縦を競う「アキュレシーランディング(精度着地)」、チームで一定の時間内に空中でいろいろなフォーメーション(隊形)を作る「フォーメーションスカイダイビング」、そしてサーブボードを付け、さながらスケートボードやスノーボードの様にスピンしたりバランスを保ったりする「スカイサーフィン」など、いろいろなカテゴリがあるんだとか。ウォール真木のようなスカイダイビングに詳しくない人間にとっては、複数で行う「フォーメーション」が多少は馴染みある感じです。

で、このフォーメーションにもいろんな「型」があるそうで、先日フロリダ州のレイク・ウェールズというところで先日、参加者最多人数の世界記録チャレンジしたフォーメーションは、いわゆるダイヤモンド型をしたモノ。総勢100人が参加したこのジャンプは、その準備になんと7年を費やしたという壮大な企画で、当日は5機もの飛行機を使用してスカイダイバーを上空に運んだのとか。なんだか意気込みが違いますねぇ。

そして見事100人が繋がりあい、ダイヤモンド型としては新記録を達成(ただし違う型においては、2006年に400名が参加したという世界記録があります)した今回のチャレンジなんですが、実は影にはひとつの悲劇が……。なんでも練習ダイビングの際、とあるスカイダイバーが着地に失敗し命を落としてしまったそう。アリゾナ州出身のジョセフ・ランブライスさん(49歳)は落下中に、他のスカイダイバーのパラシュートに足を絡ませてしまい、その状態のまま地面に叩きつけられてしまったそう。幸い相手の人は予備のパラシュートを使い無事にランディングしたそうなんですが、ランブライスさんは重症を負い、翌日病院でお亡くなりに(涙)。

しかし、この悲劇にもめげず他の参加者たちはこのチャレンジの実行を決意。成功が彼への弔いなると信じて、当日空から一斉に空中へと舞ったのでした。

ランブライスさんがこの様子を天国から眺めていたら、どう感じただろうなぁ。喜んでいるといいんですが。

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