「流氷の天使」を家庭で、世界初の「クリオネ」飼育キットを発売へ。

2007/11/20 05:04 Written by モノメトロ編集部

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独特なビジュアルと、羽をぱたぱたとさせているように見える泳ぎ方、透明感のある神秘的な体などから「流氷の天使」と呼ばれ、水族館の人気者でもある貴重な海洋生物「クリオネ」。その生態はまだよく分かっておらず、謎の多い生物でもあるが、そんな「クリオネ」を自宅で飼育できるキット「キュリオ(QULIO)」が総合物流会社の関西梱包から来春発売される。価格は7〜8万円を予定。

「キュリオ(QULIO)」は誰でも簡単に「クリオネ」を飼育できる、夢のようなキット。水槽は30センチ(高さ)×20センチ(横)×20センチ(縦)程度の大きさで、水温管理をするための給排水装置と、水流を生み出す給排水装置を搭載しているので、別途いろいろと機器を揃える必要はない。これに加えて「クリオネ」が3匹と、専用の海水がセットの内容だ。

飼育の方法は特に難しくはなく、餌を与える必要もなし。水槽内の海水の入れ替えも1年に1度程度で良いのだという。寿命はまちまちだが、だいたい3か月〜1年ほど生きるようだ。

「クリオネ」の正確な和名は「ハダカカメガイ」(巻貝の一種)で、「クリオネ」は学術的な名前ではなく通称。「肉食性で、餌は小動物、特に近縁な翼足類のミジンウキマイマイ等。それを見つけると接近し、頭部からバッカルコーンと呼ばれる六本の触手を伸ばし、それで餌を抱え込むようにして、その養分をゆっくりと吸収する」(Wikipediaより)という、「流氷の天使」の呼び名からは想像ができないギャップを持つ生物だ。

熱帯魚やクラゲをインテリア代わりに飼育している人は多いが、「クリオネ」を飼育している人は珍しい。7〜8万円は決して安くはないが、自宅で「クリオネ」が見られるのはこの上ない贅沢。奮発する価値はある……かも?

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