少女の自殺原因は架空のネット友達、加担者に対する法的処置は?

2007/11/19 13:13 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日テレビで流れていたニュースなんですが、セントルイス郊外の人口7,000人ほどの小さな町での起こった、それはそれは痛ましい事件……。

この町に住んでいたメガン・マイアーさんは、昨年13歳という若さで自分の命を絶ってしまったのです。なんでもインターネットで知り合った友だちに、ある日ひどく冷酷な言葉を投げつけられ、そのショックが原因だったとか……。

昨年の夏の終わり、ソーシャル・ネットワークの MySpace でジョッシュというフロリダに住む16歳の男の子と知り合ったメガンさん。意気投合した彼らは、その後約6週間に渡りメールのやり取りをしていました。ところがある日、ジョッシュはとある人物からメガンさんのよくない噂を聞いたとし、

「お前なんかいない方が、世の中のためだ」

などと酷い言葉を書きつづって、その後の交流を一切絶つと伝えてきたのです。今まで仲良くしていた男の子に、突然手のひらを返したような態度を取られたと信じたメガンさんは大変な衝撃を受けてしまいます。そして、そのショックから自宅で直後に首をつって自殺してしまいました……。

そしてその数ヵ月後、愛しい娘を失ったメガンさんの両親が衝撃の事実を知ります。ジョッシュという少年は実際には存在せず、本当はメガンさんの家から数件離れた場所に住む、顔見知りの家族が彼に成りすましていたのです。

なんでもこの家庭の娘さんは以前、メガンさんととても仲がよかったのですが、なんらかの理由で2人の親交が途絶えてしまいます。そしてその直後から、女の子の両親は

「メガンさんが娘の悪口でもいっているのではないか」

と気になり始めたのだとか。MySpace で「ジョッシュ」というティーンの男の子のプロフィールを作り上げ、メガンさんに接触。家族全員でメッセージを書き送り、最終的にはいじめ内容を彼女に送りつけたのでした。

たとえメガンさんの自殺を意図したワケではないでしょうが、分別のある大人を含む家族が、なぜここまでひどい仕打ちを13歳の少女にしてしまったのでしょう? この家族の身分は明らかになっていませんが、メガンさんの両親であるマイアー夫妻は、今後この家族が罰せられるように法的手段を準備中だそう。彼らの住む町でも、この悲劇に対して大変ショックを受けており、加担した家族には

「この町から出て行け」

という意見が圧倒的なんだとか。警察でも今後、どんな罰則がこの家族に妥当か、さらに捜査を続けていくそうです。


TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.