新モデルが出るたびに高機能化が進む昨今の携帯電話。特に各キャリアが「フラッグシップモデル」と位置づける、いわゆる「全部入り」と呼ばれる端末にはあれやこれやと機能てんこ盛りで、果たしてすべての機能をちゃんと使いこなせるのかと不安になるユーザーも少なくないなりよね。それら機能の中には、キャリアが「必要」と考えていても、ユーザーは「不要」と感じる機能もチラホラ……。当然、各キャリアとも入念なマーケティングを行った上で機能を搭載しているわけなりが、マーケティングでは読み切れなかったユーザー意識との乖離も珍しいことではないなりよ。

そうしたユーザーが「不要」と感じる機能にはどのようなものがあるのか。gooが「携帯電話の機能でほとんど使用していないもの」というお題でアンケート調査を行っているなりよ。もちろん、この調査で上位に来た機能が長いスパンで見たときに本当に「不要」なのかと言われれば、そうではないものも混じってはいるなりが、現時点で使われていないのはどのような機能なのか、傾向を見る上では面白い調査なりね。

◎携帯電話の機能でほとんど使用していないものランキング（goo調べ）
1位 AV入出力機能
1位 ワード／エクセル／PDFビューアー
3位 Felica・おサイフケータイ
4位 キャッチホン
5位 テレビ番組ガイド
6位 電話転送
7位 FMラジオ
8位 音声録音・ICレコーダー
9位 TV電話
10位 メッセンジャー

トップに輝いてしまったのは「AV入出力機能」。映像を携帯電話に録画したり、逆に出力したりすることができる機能なりよ。それほど多くの端末が搭載しているわけではないので、あまりなじみがない人も多いのでは。意外なのは同率トップの「ワード／エクセル／PDFビューアー」。ビジネスユースでは非常に利便性の高い機能のようにも思えるなりが、実際には画面が小さくて見づらいこともあり、それほど利用はされていないようなりよ。

3位には「Felica・おサイフケータイ」。サービス立ち上げの頃に比べれば、電車やタクシー、バス、自動販売機、コンビニなど、利用できるシーンは激増しているとはいえ、サービスは大都市部に集中。全体からすればまだまだニッチなニーズしかないことが伺えるなりよ。また、先日も「モバイルSuica」の不正利用をメディアが報じていたなりが、セキュリティ面への不安が払拭されていないことも、利用に踏み出せない大きな原因のひとつだと言えそうなり。ちなみにコ○助は「おサイフケータイ」を毎日利用していて、電車に乗る、駅の売店やコンビニ、ショップ、スーパーで買い物をする、タクシーの料金を支払う、といった一連の消費行動に重宝しているなりよ。もはや手放せない機能のひとつになっているなりね。全国各地でインフラが整備され、セキュリティをさらに強化していけば、きっといつかは誰もが使う機能になるのでは……と思っているなりが、まだもう少し時間がかかりそうではあるなり。

テレビ電話やメッセンジャー機能が比較的下位にいるのは、そこそこ利用されているからなのか、はたまた存在自体が忘れられているからなのかは分からず。両機能ともに当初は猛プッシュしていたNTTドコモも、最近はあまりプロモーションに力を入れていないようなので、存在感は確実に薄れてきているなりよね。特にメッセンジャー機能は……。

皆さんは携帯電話の機能でほとんど使用していないもの、どんな機能があるなりか？