ガンプラや新幹線など、“日本らしさ”を表現する新日本様式100選に。

2007/11/12 22:08 Written by コジマ

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日本の伝統文化が見直されている昨今、ファッションからデザート、工業製品に至るまで優しさと落ち着きを持つ“和”を感じさせるものが人気となっている。一方で、最先端技術やアニメなど、新しい日本の魅力も世界的に話題となっているのだ。

こうした新たな“日本らしさ”を持つものを選びブランド化することで、国内外に日本の美と技をアピールするというコンセプトで行われているのが「新日本様式」100選。初の選定となった昨年には、254点の候補から「プリウス」(トヨタ自動車)や「ニンテンドーDS Lite」(任天堂)、「カップヌードル」(日清食品)、「ウォシュレット」(TOTO)、「ファイナルファンタジーXII」(スクウェア・エニックス)など53点が選ばれた。そして今年、新たに63点を発表。これで、昨年と合わせて116点の「新日本様式」100選が完成したことになるのだ。

「新日本様式」100選は、日本企業が作るさまざまなジャンルの日本製品を対象に、日本の伝統文化、素材、技術、精神が世界の先端技術と融合されている100点を選ぶというもので、選定商品には販売する際に「Jマーク」を付けることができるのだとか。提唱者は約120の企業・団体などで作られた「新日本様式」協議会で、審査員は芸術大学の教授からデザイナー、アーティストらが担当しているのだ。

今回の審査員は、昨年も担当したファッションデザイナーのコシノジュンコやアーティストの日比野克彦、デジタルハリウッドの杉山知之学長らに加え、歌舞伎俳優の市川海老蔵、東京芸大の増村紀一郎教授などそうそうたるメンバーとなっている。

今回選ばれたのは、バンダイの「ガンダムプラモデル ザクシリーズ」やJR東海の「N700系新幹線車両」など53点で、三菱鉛筆の鉛筆「uni(ユニ)」やコクヨの消しゴム「カドケシ」といった文具から、東京電力の「エコキュート」や資生堂のシャンプーシリーズ「ツバキ」、「ベクシル−2077 日本鎖国−」「時をかける少女」「Genius Party」などの映画作品まで多岐にわたっている。「ガンプラ」がなぜ「ザクシリーズ」限定なのかがよく分からないけれど、こうした商品が日本の新たな「顔」として、国内外に展示されることとなるのだ。

企業別で最も多かったのが温水洗浄一体型便器の「アラウーノ」や「ジョーバ」など5点が選ばれた松下電工で、松下電器も「ヒートポンプななめドラム洗濯乾燥機」やAV機器システム「ビエラにリンク!」、ノートパソコン「レッツノートシリーズ」など4点が選ばれている。

これらの商品に「Jマーク」が付けられることになるのだけど、美術館や博物館にも付くのだろうか。その辺にもちょっと注目かも。なにはともあれ、日本が誇る製品たちの世界的な活躍を期待したいのだ。

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