子供の貯金箱からお小遣いをちょろまかした銀行員に有罪判決。

2007/11/07 15:10 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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英語で貯金箱を「ピギー・バンク」(ブタの銀行)といいます。確かにブタの形をしたものが多いですよね、欧米では特に……。しかしなぜ小銭をためる容器がこの形になったのでしょうか?

気になったのでその起源を調べてみたところ、このデザインはまったくの勘違いから生まれたものなのだとか。15世紀ごろのヨーロッパではまだ金属が貴重だったので、一般家庭で使用される鍋やお皿は「ピグ(pygg)」と呼ばれる粘土で作られていました。このピグで作った壷に中世の主婦は小銭を入れて、少しずつ貯めていたんだそうです。それが「pygg bank」又は「pyggy bank」と呼ばれるようになりました。

それから数百年経つと、この「pygg」という言葉の元々の意味(粘土)を知る人が次第に少なくなってきます。そんな時とあるイギリスの壷職人さんが、お客さんから

「ピギー・バンクを作ってくれ」

といわれるのですが、彼は「ピギー」は「piggy」(ブタ)だと勘違い。ブタ形の貯金箱を作ってしまったのです。しかしその愛らしい姿がお客さんに大ウケ。瞬く間にそのブタの貯金箱は人気商品となったのでした。

そして現在でも、小さな子供たちが小遣いを入れるのに使われる貯金箱。一杯になったらコレを大切に抱えて銀行に行き、自分の預金口座に入金することもあるでしょう。しかしそんないたいけな子供の行いに対し、とんでもない悪事を働いた人物が先日ドイツで逮捕されたのだそうです。

ドイツ南部のアウグスブルグで銀行員をしていた45歳の女性。子供が貯金箱を抱えてくるたびに、お金を数えるフリをして、小銭をちょろまかしていたんだとか! 子供だから全金額は判らないだろうと、口座には少なめのお金しか入金していなかったのです。

しかしとある子供の父親が口座の残金に疑問を持ち、事前に中身を数えた貯金箱2つを持っていったところ、彼女がそれぞれ15ユーロ(日本円にして約2,500円)も盗んでいたことを発見。警察に届け出て、彼女が御用になったというワケです。

しかし女性は発覚するまでに、なんと1歳から9歳までの複数の顧客からこうしてお小遣いを横取りし、その金額は判っているだけでも60ユーロ(日本円にして約1万円)に上るそうです。まだまだ余罪があると警察では捜査を続けているそうですが……。

子供相手に泥棒するなんて、なんてこったい(汗)。

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