ハドソンが「シュウォッチ」の発売を一旦中止、予約はすべて白紙に。

2007/11/02 05:51 Written by モノメトロ編集部

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ファミコンブーム真っ盛りの1980年代後半に、「16連射」を引っ提げ、少年たちの熱い視線を集めていた高橋名人。そんな高橋名人の「16連射」に挑戦したいという子どもたちの欲求を受け止め、開発されたのが時計付き連射測定装置「シューティングウォッチ(シュウォッチ)」だった。あれから20年近い時が流れた今年7月、ハドソンが1万個限定で復刻販売すると発表し、大きな反響を呼んだのだが、残念ながら発売を一旦中止、これまで受けた予約はすべて取り消しにすることが明らかになった。

「シューティングウォッチ」は、ただひたすらボタンの連射数を計測するために作られた、一風変わった装置。申し訳程度に時計機能も付いていたが、明らかにメインは連射測定の機能だった。外観はカウンターと時計を表示するためのディスプレイに、モードを選択するための「select」ボタンと決定するための「run」ボタン、そして連射するための「I」「II」ボタンという実にシンプルな構成。当時の価格は小学生向けの玩具としてはやや高額な1,980円で販売されていた。

復刻版の計画が最初に明かされたのは2005年、高橋名人の公式ページでアナウンスされた「シュウォッチ復活計画」だ。購入希望が一定数に達すれば再販するという企画だったのだが、その後、2年間の月日をかけてファンの声を集め、ついに今年7月に販売されることに。そして、予約開始とともに注文が殺到し、アッというまに完売状態になった。このことからも、「子供の頃に遊んだ」記憶を持つ大人たちから、多大な期待を背負っていたことがわかるだろう。

ところが、今年9月には予約した人のもとに販売延期の通知が届き、11月1日には正式に発売中止が発表されたのだ。理由は「お客様に十分お楽しみいただける品質にすることができず、お手元にお届けする日程が未だ確定できない状況」にあるから。そのため、すでに予約注文されたものはすべて取り消し、「シューティングウォッチ」の販売を行う際には再度アナウンスを行うという。

なお、個人情報保護の観点から、予約を申し込んだ人に今後の案内ができないため、新たに設けられた「進捗状況報告メールの配信登録」へのメールアドレス登録を呼びかけている。今後の販売スケジュールなど、気になる人は登録しておきたい。

手元に届けられる日を心待ちにしていた人も多いだけに、今回の決定は非常に残念だ。(モノメトロ編集部)

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