世界初のカップめんとして産声を上げた日清食品の「カップヌードル」は、今年で発売から36 年。時代の流行に左右されない「永遠の定番」を軸にしながら、常に新しい味を求めていく探求心を持つという、2つの顔がカップ麺文化を支え、ファンを虜にしてきた。そんな「カップヌードル」の食べ方にまつわる、ある「噂」を商品に取り込んだ遊び心のある新商品「ミルクシーフードヌードル」が11月12日から発売開始となる。価格は155円(税込み)。
「ミルクシーフードヌードル」は、従来商品の「シーフードヌードル」のスープをベースに、ミルクの「まろやかさ」や「コク」をプラス。クリーミーな味わいで、「カップヌードル」の新たな一面を引き出してくれるテイストだ。1984年に「シーフードヌードル」が登場してから、ミルクと合わせたのはこれが初めて。
日清食品がこの新商品の開発に着手したのは、ネットをはじめ、長年に渡って各所で囁かれてきた「シーフードヌードルを牛乳(ホットミルク)で作ると美味いらしい」という噂がきっかけ。「カップヌードル」ファンの間では最も定番の「裏技」だが、そうしたファンの自由な発想で生まれた食べ方が、新商品に反映されたのは実に面白い動きだろう。
29日から日清食品のHP内に開設された特設ページ「これがミルクシーフードヌードルの真実だ!」によると、「ミルクシーフードヌードル」が誕生したのは、マーケティング部のA氏が商品開発に悩んでいたところ、10年くらい前に耳にした「温めた牛乳でカップヌードルを作る」という噂を、4〜5年前に一度試していたのを思い出したからだそう。そこでネットで「シーフードヌードル牛乳」で検索してみると、2万9000件以上も結果が出てきたため、「マーケティング的にも見逃せない大変な数」だと直感。再び試してみたらやはり「絶品」だったことから、プロジェクトがスタートしたのだという。
ちなみに、ファンサイトなどで紹介されている「カップヌードル」の美味しい「裏技」とされるものには次のような組み合わせもあるようだ。
・緑茶+カップヌードルしょうゆ味
・ケチャップ+カップヌードルしょうゆ味
・牛乳+カップヌードルカレー味
・レモン+カップヌードルシーフード味
・マヨネーズ+カップヌードルシーフード味
味の好みもあるので絶対に美味いとは言い切れないが、普通の食べ方に飽きてしまったら、ぜひ一度お試しあれ。(モノメトロ編集部)