日立製作所が「Prius」から撤退、パソコン事業29年の歴史に幕。

2007/10/23 13:13 Written by コ○助

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伊東美咲をイメージキャラクターに起用した広告展開で、早い時期からテレビ機能をウリにしてきた日立製作所のデスクトップパソコン「Prius(プリウス)」シリーズ。決して売れ線のパソコンというわけではないなりが、ピカピカと光沢のある液晶の鮮明な美しさは一部で高く評価され、根強い人気を誇っていたなりよ。コ○助も量販店の店頭に並ぶ「Prius」を見ては、かなり魅力を感じていた一人なりね。

でも、パソコン市場における日立製作所のポジションはNEC、富士通、デル、東芝、ソニー、日本HP、Lenovoに次ぐ8位(2006年度出荷台数ベース)。日立製作所がシェアを伸ばすには上位陣の壁が厚く、今年3月には企業向けのパソコン製造から撤退、日本HPからOEM供給を受けるかたちに切り替え、パソコン事業を縮小していたなりね。この時点では個人向けパソコンの製造は続けるとの方針が打ち出されていたなりが、残念ながら23日、個人向けのパソコンからも撤退することが明らかになったなりよ。

撤退の理由は、国内のパソコン市場が低迷する中で、各メーカーとも激しい価格競争を繰り広げており、日立製作所は競争に付いていくだけの体力がなくなってしまったから。今後も急激な利益率の向上やシェア拡大が見込めないことから、パソコン事業からの撤退を決めたようなり。日立製作所は1978年からパソコンを製造してきた老舗のメーカーなりが、3月の法人向けからの撤退、今回の個人向けからの撤退で、自社生産のパソコンは29年の歴史に幕を閉じることになるなりね。

「Prius」を製造している愛知県の豊川工場では、今年の夏ですでに生産・開発を終了。現在市場に出回っている夏モデルが「Prius」最後の製品となるなりよ。サポートの継続期間などはまだ明らかにされていないなりが、まだしばらくは大丈夫なはずなので、「Prius」ファンは早めに確保しておいたほうが良さそうなりね。長年、歴史を作ってきた日立製作所の撤退、寂しい話なり。

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