かつてマクドナルドが仕掛けていた低価格競争に対抗することができず、2001年3月に日本から姿を消した「バーガーキング」。まだ日本に「高級バーガー」「グルメバーガー」というカテゴリが一般的ではなかった時代に、本場の米国テイストを持ち込み、パワフルなビジュアルと圧倒的なボリュームで多くの熱狂的なファンを生んだなりよね。コ○助も学生時代には、ファストフードに行くなら「バーガーキング」というほど、「バーガーキング」を愛して止まなかった一人。撤退が決まったときには、相当な虚無感に襲われたものなりよ。
「バーガーキング」が撤退してしまってからも、ファンはさまざまな方法で「バーガーキング」のハンバーガーを食べられる方法を模索。例えば国内では三沢飛行場やキャンプ座間、岩国飛行場といった一部在日米軍基地には存在する店舗に、基地公開日を狙って訪れてみたり、「最寄り」の韓国や台湾、香港などに足を伸ばしてみたり。素敵な思い出を残して、突然姿を消してしまった恋人を探すように、ファンは「バーガーキング」を求め、愛し続けていたなりね。
そんな「バーガーキング」が、撤退から5年の時を経て日本に再上陸を果たしたのは今年6月8日のこと。ロッテと企業再生のリヴァンプが共同で日本法人を設立、東京・新宿の「アイランドタワー」に1号店をオープンしたのは、皆さんもご存じのとおりなりよ。オープン時には再上陸を心から祝うファンを中心に700人近い人が行列をなし、メディアも大きく取り上げていたなりよね。
その後、6月22日には2号店を東京・池袋の「池袋サンシャインシティ」にオープン、続いて11月初旬には3号店を東京・大井町にオープンする予定で、3年間に50店舗以上展開するという計画達成に向けて着々と店舗を増やしているなりよ。そして11月中旬には、早くも4号店が東京・巣鴨にオープンすることが明らかになったなりね。
でも、ここで一つ疑問が。「バーガーキング」のワッパー(ハンバーガー)は、「マクドナルド」などに比べると非常に大きく、いわゆるガッツリ系に分類される食べ物なりよね。それだけに、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨で、おばあちゃんたちがワッパー頬張っている姿をどうにも想像できないなりよ……。mixiの「バーガーキング」コミュニティからも、「なぜ巣鴨?」という声が聞こえてくるなりね。ひょっとすると、これから迎える本格的な高齢化社会は、元気なお年寄りが大きなハンバーガーをモリモリと食べる、そんな社会であって欲しいという大きな願いが込められての出店……なんてことはないなりか(笑)。
いずれにしても、すでにアルバイトの募集も始まっており、出店することは決定済み。お近くの人は、ぜひ「バーガーキング」に足を運んでみてくださいなり。