クライマックスシリーズ変則日程の怪、「オシムジャパン」が関与?

2007/10/17 22:26 Written by コジマ

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今季からセ・リーグにも導入されたプレーオフ制度。「クライマックスシリーズ」と名付けられ、セ・リーグは阪神を下した中日が10月18日からリーグ覇者の巨人と日本一への挑戦権をかけて戦う。一方、パ・リーグの第2ステージは、日本ハムとロッテが2勝2敗と激しい戦いを繰り広げている。18日の先発は日本ハムがダルビッシュ有投手、ロッテが成瀬善久投手が予定されているのだけど、レギュラーシーズンも防御率、最多勝のタイトルを僅差で争っていた2人のため、緊迫した投手戦が期待されるのだ。

こうした日程を見てみると、なぜかパ・リーグの第2ステージが4連戦のあと1日置いて第5戦が行われることに気づく。休息日にしてはおかしな日程だし、セ・リーグはきちんと5連戦になっている。なんとも不思議な日程なのだけど、この変則方式には「オシムジャパン」ことサッカー日本代表が関連しているそうなのだ。

その実施自体が疑問視されているクライマックスシリーズだけど、もともと、レギュラーシーズンからの日程が開いてることも批判されていた。変則日程がなぜ問題かというと、1日のオフを挟むために第1戦で投げたエースが中4日で第5戦に投入できるため、日本ハムが俄然有利になるからだそう。第1ステージから戦っているロッテは5人の投手を用意しなければならない。実際に、ロッテは第2ステージで久保康友投手、小林宏之投手、渡辺俊介投手、小野晋吾投手の4人が先発しており、第5戦は成瀬投手が先発予定と、5枚を用意している。

これが5連戦となるセ・リーグでは、両チームともきちんと5投手を用意しなければならない。これには巨人側からも「なんでパだけ1日オフがあるのか」(夕刊フジより)と、不満の声があがっているのだ。

こうしたセ・パ不平等な日程と「オシムジャパン」がどうして関連しているかというと、変則日程の原因がパ・リーグ第5戦の中継を行うテレビ朝日が17日にサッカーの日本代表対エジプト代表戦を放送するため。つまり、テレビ局の事情でプロ野球の日程が変更されたということなのだ。テレビ放送はもちろん重要だけど、日程を変えるまでするのはやり過ぎな気がする。ファンだけでなく現場からも不満の声が漏れるのは、当然と言えるのではないだろうか。

日程の変更を申し入れたのがテレビ朝日側なのかパ・リーグ側なのかは分からないけれど、夕刊フジでも言及されているように、チケットの売れ行きが芳しくなかったサッカーの試合のために野球の試合日程が変更されることは悲しいこと。来季はぜひとも改善してほしい。サッカー日本代表がエジプト代表に大勝したことだけが救いなのだ。

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