CS敗退の阪神に「粛正」の波、アンディ・シーツ内野手ら退団へ。

2007/10/15 14:53 Written by コ○助

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中日とのクライマックスシリーズ(以下、CS)第1戦では7失点、第2戦は5失点と投手陣が打ち込まれ、あっさりと2007年のポストシーズンが「終戦」してしまった阪神。CS開幕前から懸念されていた通り、湿りっぱなしの打線が上向くことなく、また、不甲斐ない先発投手が初回から失点をするなど、唯一の希望である要の「JFK」をフル回転させる展開に持ち込めなかったことが大きな敗因だったなりよ。残念ながら、ストッパーの藤川球児投手は投げるチャンスすら与えられなかったなりね。

もう「終戦」となれば、間髪入れずに来季に向けたチームの立て直しに着手せねばならないなりが、今季の戦犯とも言える選手やコーチの「粛正」が早くも始まったなりよ。デイリースポーツによると、まずは選手とコーチ合わせた4人が退団することが決定したようなり。名前が挙がっているのは正田耕三打撃コーチ、アンディ・シーツ内野手、ダーウィン・クビアン投手、エステバン・ジャン投手の4人。

まず正田コーチなりが、今季のチーム成績が打率.255(12球団最下位)、518得点(12球団最下位)、111本塁打(セ・リーグ最下位)の結果では、打撃コーチが事実上解雇されるのは仕方ないなりよね。故障がちだった選手に大きな責任があるとはいえ、打撃部門の責任者がケジメを付けるのは当然。後任にはOBの「代打の神様」八木裕氏や、FA移籍した阪神ではそれほど大きな活躍はできなかったものの、日本ハム時代の打撃センスはずば抜けていた片岡篤史氏の名前が挙がっているようなり。選手からの人望が厚い両名なので、コーチにはピッタリの人選かも。

外国人選手はシーツ、ダーウィン、ジャンの3選手。シーツ選手は阪神在籍の3年間+それ以前の広島時代2年間の計5年間で、明らかに不調だったのは今季だけなりが、クリーンアップを任されながら打率.243、9本塁打、54打点はあまりに酷い成績。抜群の守備能力の高さや「シーツ先生」と呼ばれるほどの面倒見の良さには定評があるものの、もともと長打が期待できないこと、年齢的(35歳)な衰えから球が見えていないのでは……と思われるシーンがたびたびあったこと、2億8,000万円の年俸が高すぎることなどから、退団はやむを得ないところなりよ。いずれコーチや監督として球団に戻ってきて欲しいとファンも思っている優れた人材には違いないなりが、現役選手としてはそろそろ潮時な印象ではあるなり。

3億円という、阪神の新外国人史上最高の年俸で今季から加入したジャン投手は完全に期待外れで、退団は予定通り。6勝5敗、防御率4.66の数字以上に、ボーク連発で自滅していくスタイルは、日本の野球にはなじまなかったなりね。ダーウィン投手は3年間在籍し、昨年から中継ぎ投手として定着。今季も35試合に登板、2勝2敗、防御率3.35の成績を残しているなりが、チーム再編の煽りを受けて契約を結ばないことになったようなりよ。努力家としても評価の高い選手だっただけに、ちょっともったいない気も。どこを故障しているわけでもないので、他球団が獲得に動く可能性は十分ありそうなり。

今回の「粛正」はまだ第1弾で、今オフはトレードなどで血の入れ替えを活発化させる方針のよう。全体的に主力級の選手の年齢が高めのチームなので再編は大仕事なりが、もう二度と低迷期と言われるような期間を作らないためにも、改革を推し進めて行って欲しいものなり。

なお、デイリースポーツは桧山進次郎外野手の退団を15日付けの一面で伝え、ファンに衝撃を与えていたなりが、桧山選手は公式ページでキッパリ否定。「今朝のスポーツ紙やTV報道(桧山退団)をご覧になられたファンのみなさんもたくさんいらっしゃると思いますが、今日球団から一連の報道は間違いであり『来年も頑張ってほしい』という連絡がありました。心配してくださったみなさん、僕自身も昨日コメントしたとおりなので、これからも応援よろしくお願いします」とのことなりよ。一安心。

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