レディオヘッドのアルバムが1日で120万枚突破、業界のDL配信加速。

2007/10/14 23:58 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


10月10日にダウンロード配信、値段は付け値というセンセーショナルな販売方法でニューアルバム『In Rainbow』をリリースしたレディオヘッド。来年にはCDとしても発売される予定だけど、レーベルを通さないという新たな試みに多くの人が驚いたと思うのだ。

値段がリスナー次第で決められるという点も注目されていたのだけど、非公式ながらダウンロード配信からたった1日で120万枚を突破したそうなのだ。VIBEによると、もし購入者全員が10ペンス(約24円)しか値を付けなかったとしても、12万ポンド(約2870万円)を売り上げたことになるのだとか。

一見、無謀にも感じる試みが売り上げも知名度も上げたことを考えると、この手法がこれから主流になっていくと感じさせられるのだ。ジョニー・マー(元スミス、モデスト・マウス)やイアン・ブラウン(元ストーン・ローゼズ)も絶賛しているみたいだし。

実際、ザ・シャーラタンズは来年初頭にも10枚目となる新作を英ラジオ局XFMの公式サイトで無料ダウンロード配信する予定で、10月22日にはシングル「You Cross My Path」も同サイトで無料配信することを発表し、オアシスやジャミロ・クワイもダウンロード配信することが決定しているのだ。

また、マドンナもワーナー・ミュージックとの契約を解消し、米チケット販売会社のライブ・ネイションと契約を交わすことが報じられ、ダウンロード配信を行うことが噂されている。

プリンスが新作『Planet Earth』を新聞のオマケに付けたことも話題になったけど、こうした動きが加速していくことは、音楽ファンにとってありがたい限り。一方で、レコード会社にとっては苦しい時代を迎えそう。こうした動きが著作権管理に厳しい日本にも波及するか、注目なのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.