陸上スターのマリオン・ジョーンズ、「薬物告白」で全メダルを剥奪。

2007/10/09 15:09 Written by コ○助

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2000年のシドニー五輪で金メダル3個と銅メダル2個を獲得、米国の女子陸上界では1998年に急死したフローレンス・ジョイナー選手に続くスーパースターとして、長年一線で活躍を続けてきたマリオン・ジョーンズ選手。でも、その輝かしい成功の裏で、常に囁かれていたのはドーピング疑惑だったなりよ。関係者の証言などから、限りなく「クロ」に近いと言われていたものの、2003年と2006年には連邦捜査官に対してドーピングの使用を強く否定していたなりね。

蔓延するドーピング問題にストップをかけるべく、ここ数年、米国のスポーツ界には捜査のメスが次々と入れられているなりが、ジョーンズ選手に対しては事情聴取後も引き続き捜査が行われ、過去の薬物使用を否定する証言はウソであると、偽証罪で訴追されたなりね。そして連邦地方裁判所に出頭する直前には、禁止薬物を使用していたことを告白・謝罪する、友人などに宛てた自筆の手紙の存在がワシントンポスト紙に報じられ、事態は急展開を迎えていたなり。

迎えた連邦地方裁判所出頭日の10月5日、追及の手に観念したジョーンズ選手は、ついに禁止薬物の使用を告白。禁止薬物とは知らず、1999年からコーチに言われるがまま「クリア」と呼ばれるステロイドを使用していたというなり。「私のこれまでの行動を理由に、私は深く愛した陸上競技というスポーツから引退します。このように皆さんの前で皆さんの信用を裏切った事を伝えると言うのは本当に恥ずべきことです。これまでの振る舞いを許して頂きたい」(AFPより)と涙ながらに謝罪、および現役引退を表明したなりね。

スポーツ界において、禁止薬物の使用は重罪。五輪などの大会で獲得したメダルの剥奪や記録の抹消といった厳しい処分が下るのが通例なりが、ジョーンズ選手も例外ではなく。シドニー五輪で獲得したすべてのメダルが剥奪となり、すでに返還されたようなりよ。また、米国の反ドーピング機関により2年間の資格停止処分が発表され、さらには来年1月に出される裁判の判決では実刑→刑務所に収監の可能性もあるというなり。

世界的なスター選手だっただけに、非常に残念な結末。メジャーリーグのバリー・ボンズ選手をはじめ、米国スポーツ界のほかの大物たちにも捜査の手が伸びているだけに、まだまだ、誰もが衝撃を受けるほどの大物から薬物告白が出てくるかもしれないなりね。

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