ジョークのつもりが現実に、米で男子生徒の「クイーン」が登場。

2007/10/05 11:33 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国の高校や大学には、年に一度「ホームカミング」という行事があって、卒業生が集まってお祝いをしたりします。そしてこの日は、在校生の中から投票で選ばれた「ホームカミング・キング」と「ホームカミング・クイーン」が発表される時でもあるのです。日本では文化祭などでミスター&ミス・コンテストがあったりしますが、まあそれと同格なモノですね。

さて、その「ホームカミング・クイーン」にちなんで、ウォール真木の住むセントルイスでは先日面白い出来事がありました。ユニバーシティ・シティという、セントルイス市に隣接する町の高校で、なんと男性の「クイーン」が誕生してしまったというのです。

同校に通うアーロン・ザギー君は、友達を驚かすジョークのつもりで、今年度のコンテストに立候補。それに面白がった生徒たちから多くの投票を集めたのです。そして見事、今年度の「クイーン」に選ばれたというワケ。ちなみにアーロン君、見た目はいたって普通の男子生で、女装をしたとかではないとか。

ところで伝統として毎年「クイーン」と「キング」に選ばれた2人は、パーティでダンスを踊ることになっているのです。それが今年は男同士(笑)。ちなみに「キング」に選ばれたマルセル・コールマン君は、

「ま、いいんじゃないの?」

と、さほど今回の出来事は気にしていないそうです。オトナだなぁ。

しかし、怒ったのが自分も「クイーン」に立候補していた女の子たち。

「本当はワタシがなるハズだったのに!?」

とおかんむりなんだそうです。しかしそんな怒りをよそに、学校側はこの結果に対してこれといった苦言やおとがめをしないつもりだとか。

「ひとりひとりの一票が集まって、今回のようなユニークな結果も生まれるのだ、と生徒たちにはいい経験になったと思う」

将来大人になっても投票権をおろそかにせず、自分の意見をちゃんと表示することが大切なんだ、と今回の出来事も「教育」として好意的に受け取っているのです。

まあ、ウォール真木のリアクションとしては、何でもいいけど「2人のダンスが見たい」ですね(笑)。

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