またもやニセモノ? 「Wii」そっくりな「威力棒Vii」が中国で発売。

2007/10/03 23:04 Written by コジマ

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これまでのゲーム機にはない魅力で世界的にヒットしている任天堂「Wii」。あまりの人気に全世界で品薄状態となっているようだけど、アジア地域では日本を除いて正式には販売されていない。しかし、中国ではオークションサイトなどで米国版や日本版の「Wii」が販売されており、現在では3000元(約4万6000円)ほどで取り引きされているのだとか。

日本での定価(税込み2万5000円)と比べてもそうだけど、物価の差を考えるといかに高いか想像がつかないほど。一方で、任天堂の懸念どおり、中国では「Wii」用ソフトの海賊版が氾濫している。その価格は10元(約150円)ほどだというから驚きなのだけど、本体価格の上昇から誰もが海賊版に手が出せるような状況ではないみたいなのだ。

そんなところへ、「中国独自」のゲーム機が登場した。本体の形からコントローラーまで「Wii」そっくりで、その名も「威力棒Vii」。「Wii」用ソフトとの互換性は不明なものの、すでに12種類のソフトが発売されているとのこと。価格は986元(約1万5000円)で、このニュースを報じている人民網では「同類生産物(『Wii』)の50%である」としているのだ。

同紙に掲載されている写真を見る限り、「Vii」リモコンは白だけでなくピンクやブルーなどがあり、恋人同士、熟年夫婦、家族でプレーしている様子を表現。驚くことに、振動機能も持つ「Vii」リモコンの重さは「2.4g」とされている。2.4グラムといえば、1円玉2.4枚分の重さ。これが本当なら、中国は恐るべき技術を持っていることになるのだ。

人民網の写真には、空気でふくらませるタイプと思われるビニール製のボート型コントローラーで操作するモーターボートゲーム「摩托艇MOTO SEA」というソフトも紹介されていて、「国外で30万台を売り上げた」としている。こちらの価格は、688元(約1万円)とされているのだ。

中国では「PSP」のニセモノである「POP STATION」や、「X-BOX 360」のニセモノである「X-GAME 360」というゲーム機が発売されていたのでいまさら驚くことではないかもしれないけれど、やはり気持ちのよいものではない気がする。中国メディアは「『Wii』の独占市場を揺るがすだろう」と持ち上げているみたいだし。任天堂側は何も発表していないのだけど、世界のメーカーはまだまだ中国のコピーに悩まされそうなのだ。ちなみに、中国で発売されている「ニンテンドーDS Lite」そっくりな「iQue DS Lite」は、任天堂と中国企業との合弁会社による正規品なのだそう。

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