「デザインのau」のイメージを確立した「au design project」の第1弾端末として、2003年10月に発売された「INFOBAR」。折りたたみ端末が全盛の中で、あえてストレートの形状にこだわり、マグネシウム合金のボディや片手で押しやすいタイルキー、そして何よりもデザイン性に優れたカラーリングが大きな話題を呼んだなりよね。当時、コ○助の周囲でも、斬新なコンセプトの「INFOBAR」欲しさにキャリアを移行した人が何人もいたほどなりよ。

そんな「INFOBAR」の精神を引き継ぎ、機能を強化したコンセプトモデル「INFOBAR 2」が、KDDIデザイニングスタジオでの「INFOBAR」展で披露されたのは昨年10月のことだったなり。初代と同じストレート端末の「INFOBAR 2」は、「飴を溶かしたような」丸みを帯びたデザインを採用。この点は若干好みが別れるところで、「初代のように角張っているほうが良かった」という意見もあるものの、手になじみそうなデザインや大きくなった画面は、使い勝手の面がかなり改善されているのでは、と期待させるものだったなりね。

その後、「そろそろ発売されるのでは」と言われ続けて、気が付けばもうすぐ1年。コンセプトモデルは実際に発売されることなくお蔵入りするものも少なくないので、ひょっとしたら「INFOBAR 2」も発売されないのでは……と心配する声もあったなりが、ようやく9月26日に正式発表されたなりよ。11月下旬から、順次発売されることになったなりね。

それでは簡単に「INFOBAR 2」の特徴やスペックをまとめておくなり。

◎「INFOBAR 2」
・プロダクトデザイナーの深澤直人氏とのコラボ端末。
・2.6インチのWQVGA（240×400ドット）有機ELを搭載。
・197万画素のオートフォーカス対応カメラを搭載。
・ワンセグに対応（au初の内蔵アンテナ式）。
・おサイフケータイに対応。
・PCサイトビューアーを搭載。
・au oneメールに対応。
・LISMOに対応。
・外部メモリはmicroSDメモリカード。
・本体色はSILVER、MIDORI、NISHIKIGOI、WARM GRAYの4色。
・発売は11月下旬から。

ワンセグあり、おサイフケータイあり、カメラの画素数も申し分なく……と、機能的な面は、現在店頭に並んでいる今年の夏モデルとそう大差はないなりよ。なので、あとはデザインが気に入るか、気に入らないか、その部分だけの判断になりそうなりね。皆さんは今回の「INFOBAR 2」、購買意欲をそそられるなりか？

☆著名人が見た「INFOBAR 2」
○仲間由紀恵
「『INFOBAR 2』のデザインのかわいさと、手に持ってしっくりくる感じにとても感動しました。実は初代『INFOBAR』のNISHIKIGOIを私もずっと愛用していまして、前と同じ雰囲気を残しつつ新しい『INFOBAR 2』になったのがすごく嬉しいです。芸能界の役者さんであったり友達であったり、私の周りにも愛用者が多くて『INFOBAR 2』の発売を心待ちにしています。前よりも機能もアップしていて全ての機能が入っているということなので、早く私も手に入れて使ってみたいと思っています。」

○Brooke Hodge (ブルック ホッジ) 氏（ロサンゼルス現代美術館建築・デザイン部門）
「『INFOBAR 2』、特に単色のタイプは、エレガントでありながら同時に機能的で、滑らかな形が素晴らしいと思います。本体を横置きにして動画を見るというのはとても独創的ですね。深澤さんの他の作品と同じように、この携帯電話も機能を犠牲にすることなく、ミニマルなフォルムに削ぎ落とされています。画面のインターフェイスも良くできていますね。」

○タナカノリユキ (アーティスト)
「『INFOBAR』といえば、今のデザインケータイの歴史のはじまりという感があります。その2が出るということで、非常に楽しみにしていました。今流行りのデザインケータイみたいなものとは明らかに違う本当の、本物のデザインという感じがしました。僕らの中の潜在意識に眠っている共通感覚を呼び起こしてくれるデザインというのでしょうか、そこがすごいと思ったところです。ですから皆さんも是非、触ってみてください。触るとすごさがわかります。僕も感動しました！」

☆「au design project」の歴史
2003年10月　INFOBAR（鳥取三洋電機製）
2003年11月　W11K（京セラ製）
2004年11月　talby（鳥取三洋電機製）
2005年02月　PENCK（日立製作所製）
2006年02月　neon（東芝製）
2007年03月　MEDIA SKIN（京セラ製）
2007年11月　INFOBAR2（三洋電機製）