「一目ぼれ」にかかるのは何秒? 米大学の研究により明らかに。

2007/09/21 22:18 Written by コジマ

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「一目あったその日から、恋の花咲くこともある」なんてフレーズで有名な番組があったけど、相手を見た瞬間に好意を抱いてしまう一目ぼれは、多くの人が経験しているのではないだろうか。中には「頭の中で鐘が鳴った」という人もいるのだけど、ぼくも会った瞬間にガツンと衝撃が走った女性がいたのだ。それは成就しなかったのだけれど(笑)。

こうした一目ぼれについての研究は意外と多くされていて、顔のパーツの配置が似ている場合に起きやすいとか、防衛遺伝子の型が全く違う場合に起きやすいなんて、正反対の仮説も出ているのだとか。人の心理はそれぞれ違うように、1つの型に収まるような結論は導けないような気がするけど、なかなか面白い研究であるのはたしか。そんな中、「一目ぼれがなぜ起こるのか」ではなく、「一目ぼれの“一目”っていったいどのくらいの時間なのか」を研究した人たちがいるのだ。

研究結果を発表したのは、米フロリダ州立大学心理学のジョン・マナー助教授。同大の大学院生とともに、学生を対象に人の顔が写った写真を眺めてもらい、1秒間でほかのものに視線を移すよう求めるという実験を行った。その結果、写真の人物を魅力的かどうかを判断するのにかかった時間は、0.5秒だったそうなのだ。

独身の人はもちろんのことながら異性をじろじろ見たそうで、魅力的な顔の場合は規定時間を超える1.5秒間も凝視されていたのだとか。ここで面白いのが、既婚者だったり特定の人と交際している被験者の反応。異性よりも、魅力的な同性を注視していたそうなのだ。この行動について、マナー助教授は「自分のパートナーを奪いそうなライバルを警戒しているため」としている。

この結果から、人間はわずか0.5秒で仲良くなれるかライバルなるかを判断しているということになる。さらに、自分の状況に応じて注視する対象が変わるという。なんだか当然のことのようにも感じるけど、研究で改めて事実を示されると感心してしまうのだ。ただ、電車でカップルを観察していると、男性はキレイな女性が乗ってきたときにチラチラ見ている場合が多いような気がするけど……。

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