黒田如水が築いた大分の名城「中津城」、採算合わず3億円で売り出し。

2007/09/21 16:08 Written by コ○助

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「『一国一城の主』という言葉を、本当の意味で実現してみたい」。今の時代、例え有り余るお金を持っていたとしても、叶えるには現実味の薄い「城主」という夢。全国各地の選挙に立候補しまくっている実業家の羽柴誠三秀吉氏(本名:三上誠三氏)の自宅が大阪城を模した城なのは有名なりが、ヨーロッパほど古城の流動性がない日本において、由緒ある城を持つ「城主」になるには、代々城を受け継いでいる人たちを除くとかなりハードルが高いと言わざるを得ないなりね。

でも。本当の意味での「一国一城の主」になれるかもしれない、そんな夢のある話が出てきたなりよ。大分県中津市にある「中津城」が、観光施設として採算が合わないことを理由に売却を検討しているというなり。その値段は3億円。決して安くはないなりが、宝くじが当たれば買えるくらいの法外な金額とも言えないだけに、夢は膨らむなりよ(笑)。

中津城は、豊臣秀吉の側近として使えた知将、黒田如水(=黒田孝高、黒田官兵衛)が1588年に築城。豊前国を任されていた黒田如水のあとは、細川忠興や小笠原長次など、幾度か城主を変えながら、1717年に奥平昌成が居城としてからは、明治維新まで奥平家が中津城主を務めてきたなりよ。そして、現在中津城を所有しているのは奥平家の19代当主奥平政幸氏が経営する中津勧業なりが、年間の維持費と観光収入のバランスが悪く、所有していることが負担になっていることから、今回売りに出す決断をしたようなり。

市民にも親しまれている中津城だけに、市民の間からは市に買い取りを求める動きもあるようなりが、中津市は財政難で3億円もの費用を捻出するのは難しく、買い取る方向にはなかなか動くことができないそう。果たして新たな「城主」は現れるのか。中津城の運命は如何に。

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