旧東独の国民車「トラバント」復活か、ミニカーばか売れで計画浮上。

2007/09/16 08:34 Written by コ○助

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「トラバントというダンボールで出来た車がある」と聞かされたのは子どもの頃。「絶対にそんな車ない」と思いながらも、「本当にあったらかわいいだろうな」と、まだ見ぬ「ダンボールの車」にずっと思いを馳せていたなりよ。でも、高校生の頃にネットで「トラバント」の情報を調べていたときに、ダンボールではなく実はプラスチックだと知り、落胆したのを今でもよく覚えているなり。紙とプラスチックではイメージに大きな違いがあるなりからね。ただ、いま思えばプラスチックの車というのも十分に「かわいい」気もするなりが(笑)。

「トラバント」はベルリンの壁が崩壊する前の旧東ドイツで、1957年から1991年までの34年間製造されていた国民的な車。東ドイツの、そして社会主義国家の象徴とも言われた車で、34年間で約300万台が製造されているなりよ。件の「ダンボールで出来た」という「噂」はまことしやかに流れていたもので、東側諸国に仕掛けた西側諸国の謀略説もあるようなり。

そんな「トラバント」がいま、製造中止から16年の時を経て、再び人気が高まってきているというなりよ。きっかけはドイツの玩具メーカー、ヘルパ社が販売するミニカーの売れ行きが好調なこと。販売台数は年間10万台にも達しているというなり。そのため、ヘルパ社は実際の車の製造計画も立案、現在は製造を請け負ってくれるメーカーを探している段階なのだそう。

ちなみに、「トラバント」がドイツ統一後に生き続けられなかったのは、旧西ドイツの車と比べると極端に時代遅れな車だったこと、排ガスを垂れ流しまくりで、環境面への配慮が全くなされていないことなどが原因。コレクターやカーマニアを中心に根強いファンは多かったなりが、諸々の事情により生産を打ち切らざるを得なかったなりね。たまたま14日発売の米タイム誌が特集した「全時代通じてのワーストカー50」にも、「トラバント」はしっかり登場しているなりよ。それくらい、作りにはいろいろな問題があったなりね。

仮に製造が再開された場合、当然のことながら、今の時代に合わせて安全や環境への対策もバッチリな新車が登場することになるはず。それならきっと、日本でもいずれ手に入る可能性はありそうなりね。どうか「トラバント」が無事復活しますように……。

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