9月に入り、ロックフェスティバルもひと段落。各イベントとも大いに盛り上がったようだけど、夏の興奮を思い出しながらも一抹の寂しさを抱いていたり、「今年は夏フェス行かなかったなあ」なんて思い返したりしている音楽ファンもいるのではないだろうか。そんな人たちに向けて、「最後の夏フェス」と銘打ったイベント「
Firefox ROCK FESTIVAL '07」が9月15日に開催されるのだ。
「Firefox ROCK FESTIVAL '07」はその名前が示しているとおり、ウェブブラウザ「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」で知られるMozilla JAPANが主催。インターネットを介して世界に発信する24時間イベント「
Mozilla 24」の一環として行われるもので、東京・渋谷のライブスペース「
SHIBUYA BOXX」とそのカフェ「SHIBUYA@FUTURE」を会場に、13組のミュージシャンがパフォーマンスする。会場の収容量は1000人ほどだけど、公式サイトから全世界に無料でストリーミング中継をするため、「世界最小のロックフェスティバル」にして「世界最大のロックフェスティバル」となっているのだ。
ここで気になるのが出演者。「SHIBUYA BOXX」を会場とした「Firefox Stage」には少年ナイフ、MARS EURYTHMICS、ミドリ、つしまみれ、Qomolangma Tomato、101A、SLUGGERの7組、「SHIBUYA@FUTURE」が会場の「Firefox Cafe」には陣内大蔵、オーノキヨフミ、AJI、吉田直矢・APO、黒色すみれ、marronの6組となっている。大物から気鋭の新人、轟音ロックからジャズまでと、出演者もジャンルも幅広いのだ。
「Mozilla 24」にはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンも参加するのだけど、そこから「Firefox ROCK FESTIVAL '07」の支援を要請されたのが、に・よん・なな・みゅーじっくの丸山茂雄代表(元ソニー・ミュージックエンタテインメント社長)が主宰する音楽サイト「
mF247」。丸山代表によると、要請を受けたのが今年の6月後半だったのだとか。ミュージシャンへの出演交渉も含めて準備期間はたった3カ月。もともとこのフェスは日本だけでなく米国や欧州でも同時開催する予定だったのだけど、この準備期間の少なさにサジを投げたのだ。しかし、そこは丸山代表、この期間(実質は2週間)でこれだけのミュージシャンの出演をまとめたのだそう。
丸山代表は「SHIBUYA BOXX」を会場にしたことについて、「半分冗談だけど」とした上で「この場所は『SHIBUYA-AX』や『C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)』などのライブ会場が集まっており、代々木体育館や代々木公園もある。もしこのフェスが大きくなっても、対応できる場所」と語っている。SUMMER SONICに対抗する都市型フェスティバルに成長することも視野に入れているのだ。
会場では当日限定のMozillaグッズやFirefoxスペシャルドリンクなども販売しており、音楽ファンでなくともお祭り気分を大いに楽しむことができる。スナップ写真の撮影に参加すると、Firefox特製ストラップもプレゼントされるのだ。開場は午後3時で、開演は午後3時半(チケットとリストバンドの交換は午後2時から)。「Firefox Stage」の前売りチケットは売り切れてしまったのだけど、当日券を若干発売する予定とのこと。「Firefox Cafe」は誰でも無料(要ドリンクオーダー)で入れるようになっているので、Mozillaファンも音楽ファンもぜひぜひ。