監視カメラに記録された警察官の「脅迫」、発覚で巡査処分へ。

2007/09/12 15:23 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国のパトカーにはもう何年も前から、1台1台にビデオカメラが設置されていて、警官が職務質問をする時などその状況を、またスピード違反の車のナンバープレートを、映像で記録しております。何かあった時のために後々の「証拠」として残すんですね。もちろん、警察側の有利となるように(笑)。

ところでこのビデオカメラ、別にパトカーの特権というわけではなく、一般の人々も設置することが可能だとか。まあ一般市民が普通に車を運転していて、トラブルに巻き込まれる可能性はあんまりないとは思うのですが……。

ところが先日、ウォール真木の地元のセントルイス郊外で、とある男性が「事件」に出くわし、その時彼が設置していた車内監視カメラがその様子を「音声」に記録して話題に。なぜならその「事件」は、ポリスマンによる「脅迫行為」だったのですから……。

セントルイス郡の人口1,300人あまりの小さな町、セント・ジョージ。ここで先日、公共駐車場に真夜中車を停めていたブレット・ダローさん。なんでもそこで彼女と待ち合わせをしていたらしいのですが、なにせ時間が深夜過ぎという「アヤシイ」タイミング。しっかりパトロール中のジェームズ・クエンレイン巡査の目に留まり、職務質問をされる羽目になってしまいました。

ところがダローさん、最初クエンレイン巡査に対してちょっとばかり横暴な態度を取ってしまったらしい。巡査はそれが気に入らなず、ダローさんに車外に出るように命令し、

「なんだ、その態度は!? 車をレッカー車で没収してもいいんだぞ? 暴行の容疑をかけて刑務所にブチこんでもいいんだぞ!?」

と脅し始めたのだそうです。しかしダローさん。数年前に同様に他の警察官から言いがかりを付けられ、危うく逮捕されそうになったことが。それ以来、自分の車にビデオカメラを設置するようになり、今度何かあった時にも、自分が不利にならないように準備していたのです。

そして今回、クエンレイン巡査に脅迫されつつ職務質問されたダロー氏は、カメラの録音した音声を、直後からYouTubeで公開。クエンレイン氏の悪事をバラしてしまったのでした。

ある意味スゴイ復讐心ですなぁ。

ちなみに巡査は事件後懲戒免職に。うーん、監視の目はいろんな場所にあるから、たとえポリスマンでも気をつけねばならんということでしょうっかねぇ?

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