吉本興業のマンガ誌「コミックヨシモト」が休刊、わずか7号で。

2007/09/08 11:26 Written by コ○助

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所属するお笑い芸人が原作・原案を手がける作品を揃え、吉本興業が出版業界に殴り込みをかけたマンガ誌「コミックヨシモト」が創刊されたのは6月19日のこと。島田紳助、千原ジュニア、ハローバイバイ関、レイザーラモン、ハリセンボン、桂三枝……と、日々メディアで目にする人気芸人&タレントが携わる作品がズラリと並んだラインアップは一見すると豪華に見えるものの、創刊号の時点から、その作品の「質」に関してはマンガ好きからは厳しい評価が飛んでいたなりよ。コ○助も創刊号から何冊かは読んでみたなりが、立ち上げたばかりで方向性を模索している段階だったとはいえ、ちょっと身内ノリが過ぎる印象だったなりね。

吉本興業は当初、「ヤングサンデー」(小学館、21.4万部)や「イブニング」(講談社、21.3万部)よりも高い「25〜30万部」の発行部数を目標に設定。創刊号は27万3,000部と目標通りの数字でスタートしたなりが、想定していたよりも創刊号が売れなかったことから、第2号以降は13万5,000部に止まっていたというなりよ(スポーツニッポンより)。販売部数はさらに深刻な状況で、創刊号は15万部と伝える媒体もあったなりが、実際には10万部弱、第2号以降は1〜2万部程度だったそう。

こうした状況を受け、吉本興業は早くも9月18日発売号での休刊を決定。「コミックヨシモト」はわずか7号で、事実上の廃刊に追い込まれることになってしまったなり。何かテコ入れをするわけではなく、休刊の道を選んだのは、恐らくは吉本興業も「コミックヨシモト」の「お笑い芸人が原作・原案」という基本コンセプトが、甘い考えだったと思い知らされたからかもしれないなりね。

この決定に対し、ネットの反応は「妥当な判断」との声がほとんど。「読みたい作品がないから仕方ない」「無料で配布しているマンガ誌のほうが面白かった」「『面白い』と表紙に書いてあるマンガ誌が面白いわけがない」「7号も続いたのが奇跡」と、一様に「面白くなかった」との指摘が相次いでいるなりよ。

休刊によって、吉本興業が思い描いていた連載作品の単行本化から映画・ドラマ化、その先にあるDVD化の構想も頓挫。創刊の発表記者会見の際に、吉本興業の吉野伊佐男社長が語っていた「出版や漫画という切り口で、所属タレントの資質を引き出したい」との思いも、形になる前に消滅することになったなり。本業は好調な吉本興業ではあるなりが、なかなかほかの事業は軌道に乗らないなりね……。

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