@niftyの「アバウトミー」が「Last.fm」と提携、楽曲履歴が表示可能に。

2007/09/06 22:37 Written by コジマ

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ニフティが運営する@niftyはさまざまなサービスを提供しているのだけど、その中でもひときわ気になっているのが、5月17日に公開したプロフィールサービス「アバウトミー」。画像・動画の共有やブログ、ソーシャルブックマークなど複数のサービスを1カ所に集約できる点が魅力で、他のユーザーとのリンクやメッセージの交換ができるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のような機能やブログパーツ機能などを用意しており、これからどんどん楽しくなっていきそうなサービスなのだ。ユーザー同士で質問・回答でき、結果が円グラフで表示される機能も楽しい。

一方、昨年7月に日本に上陸した「Last.fm」は、英国発の音楽系SNS。「スクロブル」というソフトをダウンロードすれば、「Windows Media Player」や「iTunes」などで聴いた音楽の履歴が蓄積されていき、それによって好みの合う他のユーザーを発見したり、イベントを検索できたりできるというもので、もう1つの大きな魅力である「パーソナルラジオ」は、日本版でももうすぐ聴けるようになるもよう。利用者は世界で2000万人だそうで、日本のユーザーも40万人を突破。英国発らしく、同じ音楽系SNSの「MySpace」(米国発)よりデザインがシンプルな点も個人的に気に入っているのだ。

ともに今後の発展が期待できる面白いサービスなのだけど、この2つが提携し、「Last.fm」に蓄積された楽曲履歴が「アバウトミー」のプロフィールに表示できるようになったのだ。楽曲履歴の中からアルバムジャケットを並べて表示できる「アルバム・キルト」によって、さらにビジュアル的に表現できるようになっている。

「アバウトミー」に表示できるのは、「Last.fm」が日本向けに提供しているブログバーツ機能「Last.fmウィジェット」で、「アルバム・キルト」のほか、テキストで表示される「チャート」の2種類。「チャート」は「最近聴いたトラック」「総合Topトラック」「総合Topアーティスト」「ウィークリー・トップトラック」「ウィークリー・トップアーティスト」の5種類から選択できる。

表示方法は簡単で、「アバウトミー」プロフィール内の「ウィジェット」にある「設定する」ボタンをクリックすると「Last.fm」のウィジェット設定画面へ移り、そこで表示させたいウィジェットの種類や色、サイズなどを選んで「アバウトミーに追加」ボタンを押すだけ。「アバウトミー」のプロフィールページに戻るので、確認して「追加する」をクリックすれば反映されるのだ。「アルバム・キルト」のアルバム・ジャケットや「チャート」の楽曲名・アーティスト名をクリックすると、「Last.fm」の関連ページへ飛ぶことができ、そこで楽曲の購入も可能となっている。

この提携を記念して、もともと「Last.fm」のユーザーだった英ロックバンドのブロック・パーティやアスリート、邦楽の期待新人であるsleepy.abのプロフィールを「アバウトミー」で公開されることとなった。ブロック・パーティのウィジェットを見てみると、レディオヘッドやデジタリズム、ミステリー・ジェッツなどを聴いているようなのだ。

9月5日に行われた説明会では、「Last.fm」の経営室長であるクレア・レヴィ氏がビデオチャットで出席し、「『アバウトミー』との連携により、新しい形で音楽が紹介できることはすばらしい」とコメント。海外より厳しい日本の著作権の縛りに対しては、「権利関係は重要で、国ごとに状況が違うことは把握している。(5月に買収された)米CBSから日本の事情についてアドバイスを受けており、日本チームも作って積極的に日本のレーベルなどとコミュニケーションを取っている。われわれが日本の音楽業界の発展にどのように貢献できるかをアピールしていきたい」とした。

同社の日本カントリー・マネジャーであるミハラ・カンナ氏は「将来的にネット上で聴いた音楽をすべて『Last.fm』に反映していく計画がある」とし、英国では「Last.fm」で聴取回数の多かった曲で構成したライブを開催していることも紹介。こうしたイベントを、日本でもどんどん開いていきたいとした。また、ニフティ・コンシューマメディア部の岡本明氏は「『アバウトミー』に合う雰囲気のウィジェットをどんどん追加していきたい」としているので、今後もこの2つのサービスから目が離せないのだ。

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