JR東日本が「鉄道博物館」の施設概要を発表、ミニ列車の運転体験も。

2007/09/05 05:24 Written by コ○助

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都心部にありながら実物の蒸気機関車や新幹線車両の一部などの大型展示が見られる施設として、東京・秋葉原に隣接する旧万世橋駅跡地で1936年から鉄道ファンを中心に愛されてきた交通博物館(前身は鉄道博物館)。コ○助も子どもの頃、よく交通博物館の図書室に行っては雑誌「鉄道ファン」のバックナンバーを読み、帰り際には必ず新幹線の食堂車を模した「軽食堂『こだま』」で食事をしていたという経験を持つ、ファンの一人だったなりよ。

ただ、交通博物館は施設の老朽化が激しく、バリアフリーへの対応も遅れていたことから、昨年5月にその歴史に幕を下ろすことに。閉館前はちょっとしたブームになっていたので、実際に交通博物館へ行ったことがなくとも、どのような施設なのかをテレビや雑誌で見たことがある人は多いかもしれないなりね。

そんな交通博物館を運営していたJR東日本が、埼玉県さいたま市大宮区(最寄り駅は埼玉新都市交通伊奈線大成駅)に「移転」させる形で準備を進めてきたのが、後継施設の鉄道博物館。従来の交通博物館よりも展示規模を拡大し、より体験型の展示を増やした鉄道ファンにはたまらない施設なりが、今年10月14日の「鉄道の日」に、ようやくオープンの日を迎えるなりよ。移転の構想が固まってから3年、交通博物館の閉館から1年半。いよいよその日がやってくるわけなり。

鉄道博物館ではどのような展示が行われるのか、その詳細な内容についてはベールに包まれていたなりが、9月4日にJR東日本から大まかな概要発表があったなりよ。注目の展示をいくつかピックアップしてみると。

◎模型鉄道ジオラマ
・横幅約25メートル×奥行き約8メートル、約200平方メートルは日本最大。
・HOゲージ(在来線1/80、新幹線1/87)の鉄道模型を敷設。
・軌道総延長約1,400mのレール上を最大20編成まで車両の走行が可能。
・鉄道博物館の保有車両数は約600両。
・1日4〜6回程度、観覧プログラムを実施(スタッフが15分程度解説)。

◎ミニ列車運転
・1周約230メートルの軌道を、長さ約2.4メートル、幅約1.2メートルの3人乗りミニ車両で運転可能(所要時間約6分)。
・車両の種類は205系埼京線・武蔵野線、209系京浜東北線、E231系高崎線、251系スーパービュー踊り子2両、253系成田エクスプレス2両、E257系あずさ2両の計10両。
・万世橋駅(乗降駅)、汐留駅、飯田町駅、両国橋駅の4駅を設置。
・料金は1回200円。

◎運転シミュレータ
・交通博物館に展示されていたD51キャブ部分を使用した運転シミュレータ。
・シリンダー圧力計、ボイラー圧力計、給水ポンプ圧力計、水面計、ブレーキ圧力計、速度計などが運転に連動して作動する本格派。
・動揺装置による、蒸気機関車特有の振動も再現(所要時間約15分)。
・料金は1回500円。
・ほかに新幹線(200系)、山手線(205系)、京浜東北線(209系)、東海道線(211系)の運転シミュレータも。料金は無料。

鉄道ファンはもちろん、ミニ列車運転や運転シミュレータなどの体験系の展示は、一般の人でも十二分に楽しめそう。特にミニ列車運転は大きな土地がある移転先だからこそ可能になった施設であり、ほかに類を見ない施設なので人気を呼びそうなりよ。

交通博物館に比べると立地条件はあまり良くはないなりが、施設の魅力は満載の鉄道博物館。皆さんも機会があればぜひぜひ。

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