東京の携帯電話は割高? 1分あたりの通話料はニューヨークの3倍超。

2007/08/27 07:23 Written by コ○助

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いち早く音声通話定額制「ウィルコム定額プラン」を打ち出したウィルコムや、一定条件下で同キャリア同士の音声通話が定額になるソフトバンクなど、徐々にではあるなりが、かつて「携帯電話の料金は高い」と言われていた状況に改善の兆しが見えてきた昨今。昔は携帯電話で音声通話をしすぎると2万円、3万円の請求になることはザラだったものの、こうしたキャリアのプランを上手く利用すれば、それほど負担を感じることなく、音声通話を利用することができるようになってきているなりよね。

でも、安くなってきたと感じるのはもともとの通話料金が高過ぎるから。それぞれの国の事情(物価など)や携帯電話業界を取り巻く環境が異なるので単純比較は難しいものの、世界的に見れば日本の携帯電話の通話料金はまだまだ高いのが現状なりよ。総務省が近く世界の携帯電話料金に関する調査結果をまとめ、公表する予定なりが、どのような結果になっているのかを朝日新聞が伝えているので、簡単にポイントを見ておくなりね。

・世界の7都市(ロンドン、パリ、東京、デュッセルドルフ、ストックホルム、ソウル、ニューヨーク)での携帯電話の使われ方や料金プランを踏まえた上で、1分あたりの通話料金を算出。
・東京の1分あたりの通話料はニューヨークの3倍超、ソウルの約2倍に。
・東京は1分あたり39.4円と、ロンドンの48.2円、パリの40.9円に次ぎ、7都市中3番目に高い。
・最も安いのは定額制が普及しているニューヨークで、1分あたり11.7円程度。

ということで、東京の携帯電話の通話料金はニューヨークの3倍超、ソウルの約2倍と、かなり割高であることが浮き彫りとなっているなりよ。その背景には、日本固有の端末の販売奨励金制度があると見られ、奨励金の分を通話料金や月額基本料に上乗せして徴収している現状が改善されない限り、なかなか世界的に「安い」というレベルには到達するのは難しそうなりね。

とはいえ、近年は販売奨励金の廃止についての議論も活発になってきており、将来的には東京の携帯電話の通話料金にも価格破壊が起きる可能性は十分。すでにソフトバンクが導入している端末の割賦販売はその一歩とも言えるだけに、ほかのキャリアの動向も含めて、今後の料金体系の変化には注目しておきたいところなり。

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