広島が「隠し球Tシャツ」の販売開始、初日は90枚が完売に。

2007/08/25 07:45 Written by コジマ

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1998年から9年連続でBクラスに甘んじており、今年も8月25日現在で4位の横浜に9ゲーム差の5位となっている広島。出口の見えない低迷期にうんざりするファンの気持ちは、同じく長期低迷に悩まされた阪神ファンとしてちょっとは理解できるのだ。93〜02年はプロ野球を見るのが嫌になっていたなあ。

とはいえ、「ボールドッグ」ミッキーや、黒田博樹投手の残留など明るい話題もちらほら。また、昨年に就任したマーティ・ブラウン監督の「パフォーマンス」は、他球団ファンの間でもちょっとした人気となっている。米国の3A監督時代に3年間で22回の退場を受けただけあって、昨季は史上初の1シーズン3回の退場を記録し、今季も8月22日の横浜戦で2度目の退場処分。監督として通算5回の退場は、現在日本代表チームを率いる星野仙一監督に並ぶ記録なのだそう。試合の途中で監督がいなくなるのは必ずしもよいことではないけれど、選手を守るために抗議しての退場なので、選手やファンからは厚い信頼が寄せられているのだ。

そのブラウン監督の「パフォーマンス」で最も有名なのが、ベースにまつわること。初の退場では一塁ベースを放り投げ、2度目は同じく一塁ベースに近寄って土を払い、今年4月には本塁に脚で土をかけて見えなくするなど、どうもベースに対して執着があるようなのだ。

こうしたことから、前面に「DANGER!(危険!)」、背面に「MY MANAGER THROWS BASES(うちの監督をベースを投げるぞ)」とプリントされた「ベース投げTシャツ」が開発され、を選手やコーチが着用して話題になった。ブラウン監督用は「I THROW BASES(私はベースを投げるぞ)」、監督退場時に代行を務めたジェフ・リブジー・コーチ用は前面が「監督代行」、背面が「He did it again...(あいつまたやったよ…)」とプリントされていたのだ。その後も、西部劇の指名手配書を模した「指名手配Tシャツ」が登場した。

さて、前置きが長くなってしまったのだけど、この2つに続く3番目のTシャツ「隠し球Tシャツ」が8月24日に登場した。前2作は販売されていなかったのだけど、今回は球場のショップで売り出している。8月15日の巨人戦で、二塁を守っていた山崎浩司内野手が走者の阿部慎之助捕手を隠し球でアウトにしたことから作られたもので、前面に「野球の基本 ボールから目を離さない。山崎浩司」という痛烈な皮肉がプリントされ、背面裏側にはボールの絵と「隠し球」という文字が書かれているのだ。

しかも、発売日は巨人との3連戦初日。松田元オーナーは「巨人が怒るんじゃないか」と心配していたようだけど、用意した90枚が完売するという人気ぶりだったのだ。

今後も随時入荷するほか、公式ショップサイトでも販売しているので、気になる方はぜひ。それにしても広島のグッズは、完売した「ブラウン語録カレンダー」のほか、ベース投げやベース拭きのメタル・オブジェに、「クソボール」や「主砲」などと書かれた赤いふんどし、「WASHA CARP FAN JAKE!」とプリントされたこだわりのジーンズなど、面白いグッズが目白押しなのだ。

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