数々の音楽的革命や思想を広め、1980年12月8日に凶弾に倒れたジョン・レノン。死してなお、多くの人々に影響を与え続けているのだ。そのジョン・レノンの意志を継承し伝えていくことを目的に、妻であるオノ・ヨーコの提唱で01年からスタートしたのが「Dream Power ジョン・レノン スーパーライヴ」。毎年国内の豪華なミュージシャンが出演することでも話題になっているのだけど、今年も開催されることが決定し、第1弾出演者が発表されたのだ。

7回目の今年は初めて命日に開かれることとなり、会場は04年から行われている日本武道館。昨年、宮沢りえが務めた詩の朗読は、女優の樹木希林が担当することになった。03年の夫・内田裕也と義理の息子である本木雅弘に続いての出演で、「イマジン」の朗読だけでなくステージのナビゲート役も務めるのだとか。「imagine」の部分は従来の和訳である「想像してごらん」とは違う表現にするそうで、これも楽しみなのだ。

一方、ミュージシャンとしての出演は、奥田民生、吉井和哉、斉藤和義、クリエイティブディレクターの箭内道彦とスネオヘアーの渡辺健二によるスペシャルユニットTHE SUNDAY DRIVERS、Chara、BONNIE PINK、LOVE PSYCHEDELICO。これだけでも十分豪華だけど、今後も続々と発表される予定なのだ。常連の曽我部恵一は今年も出るかな。

また、このイベントのもう1つの目的として、アジアやアフリカの恵まれない子供たちに学校を贈ることがある。これまでも、売上金をドリーム・パワー基金として、カンボジアや中国、東ティモール、ケニア、タイ、スリランカなど18カ国で65校の建設に寄与してきたのだ。これについて、オノ・ヨーコは「学校をドネーションすることによって、アジア、アフリカの恵まれない子どもたちに希望と勇気を与えたい。この夢を私たちみんなで共有することによって、少しずつ現実のものになりつつあると実感しています。もっと多くのみなさんと共有できれば、夢は更に大きくなって、きっと、世界を動かす力にまで高まると信じています。」「日本のアーティストのみなさん、観客のみなさん、ジョンの歌をみんなで歌うことで、アジア、アフリカの子どもたちに希望と勇気をもたらすことができれば本当に素晴らしいと思います。」というコメントを公式サイトに寄せている。

樹木希林が「老若男女が集う珍しいライブ」（サンケイスポーツより）と言うように、世代や趣味を超えて多くの人が参加するイベント。今後の出演者発表とともに、開催が楽しみなのだ。チケットは全席指定の8500円（税込み）。10月13日から各種プレイガイドにて一般発売開始で、参加者の公式サイトでは8月25日から優先チケット受付をするもよう。いち早く手に入れたい人は、それぞれの公式サイトをチェックなのだ。


☆Dream Power ジョン・レノン スーパーライヴ2007

開催日： 2007年12月8日（土）　開場17:00 開演18:00
会場： 日本武道館（東京・北の丸）
前売り券： 8500円（税込み、全席指定）
参加アーティスト： オノ･ヨーコ、奥田民生、斉藤和義、THE SUNDAY DRIVERS、Chara、BONNIE PINK、吉井和哉、LOVE PSYCHEDELICO、樹木希林 ほか