楽天に内紛勃発? 岩隈投手と野村コーチが試合中殴り合い寸前に。

2007/08/24 17:49 Written by コジマ

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新規参入以来、2005、06年と断トツの最下位だった楽天。しかし、今季はスーパールーキーの田中将大投手が加入し、5月には球団史上初となる5連勝を記録。すでに過去2シーズンを上回る50勝を挙げており、現在、山崎武司内野手が本塁打と打点の2冠、リック・ショート外野手が首位打者、一場靖弘投手も復調の兆しを見せるなど、最下位脱出が期待できそうなのだ。

こうしてチームが盛り上がる中、8月23日に行われたロッテ戦の試合中に、エースの岩隈久志投手と野村克也監督の息子である野村克則育成コーチがベンチ内で殴り合い寸前の大ゲンカとなる“内紛”が勃発したのだ。このようすはテレビカメラもとらえており、楽天ファンだけでなく多くの野球ファンの間で話題となっている。

ことが起きたのは、七回表終了後。三塁側ベンチで岩隈投手と野村コーチが激しく口論し、つかみ合いになる寸前で山田勝彦バッテリーコーチが体を張って止めに入り、橋上秀樹ヘッドコーチや紀藤真琴投手コーチも駆けつけたため、なんとか殴り合いは回避された。どちらかというと、野村コーチが強く叱責し、岩隈投手が反論しているような感じだったのだ。

岩隈投手はこの日先発したものの、精彩を欠いて四回7安打3失点で降板。スポーツニッポンによると、KOされた四回から七回までロッカーにこもってベンチに出てこず、携帯電話で会話していたという証言もあるのだそう。これに対して「中継ぎ投手が投げているのだから、しっかり試合を見なければならない」と野村コーチが注意したところ、岩隈投手が反論したようなのだ。

今季は広背筋炎症や左わき腹の肉離れなどで長期戦線離脱をしていた岩隈投手だけど、「仮病常習犯」というウワサも飛び交っており、野村監督も「あいつは痛い、痛いばかり言っている」(スポーツニッポンより)と批判している。堀越の先輩である野村コーチとは普段は仲がよいみたいだけど、現役時代から兄貴肌だった同コーチにとって、かわいい後輩のこうした態度に喝を入れたくなったのかもしれない。

これに対して、野村監督は「何を言っていたか分からないが、怒られるようなことをしたんだろ。ロッカーで遊んでたんだろ」(同)と、息子である野村コーチを擁護している。こうしたことから、ネットでは岩隈投手への批判とともに、「親が擁護しちゃダメだろ」「なぜ2軍スタッフのカツノリが1軍に帯同しているのか」「親の七光りでコーチをやってるヤツに言われたら、そりゃカチンとくるだろう」など、野村コーチへの批判も出てきているのだ。まあ、野村コーチへのこうした批判は現役時代からのものだけど。

叱るならテレビカメラに映らないベンチ裏に呼び出してすればよかったかなと思うけど、岩隈投手の行動が事実なら反論してはいけないような気がする。こうした内輪もめが、好調なチームの雰囲気に水を差すようなことにならなければよいけど……。


追記

岩隈投手が野村コーチに事件直後、謝罪していたもよう。野村コーチも気にしていないようで、ひとまず落着してよかったのだ。

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