島田紳助司会の「今夜はシャンパリーノ」、初回から厳しい船出に。

2007/08/11 04:52 Written by コ○助

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深夜枠の頃から数えると約8年半、ゴールデン移動後も2年間放送された長寿番組「キスだけじゃイヤッ!」に、その後を受けて「芸能人の恋人を真剣に探す番組」として2006年4月からスタートした「芸恋リアル」と、日本テレビ系の月曜21時枠は事実上、島田紳助司会の恋愛バラエティ番組枠。裏番組にフジテレビが「月9」ドラマ、テレビ朝日が「ビートたけしのTVタックル」を放送する激戦区の時間帯ゆえ、高視聴率番組を多数抱える島田紳助をもってしても視聴率的にはずっと低迷を続けている枠でもあるなりよ。

「芸恋リアル」は初回11.9%とやはり低調なスタートだったなりが、企画内容が二転三転する迷走を続けていく中で徐々に番組の形が見え始め、特定の地域では20%近くの視聴率を取ることも。でも、番組評価の基準となる関東地区の視聴率では、結局裏番組に太刀打ちするレベルには数字を上げられなかったため、今年7月23日で番組は終了。翌週30日からは、番組内容を刷新して島田紳助司会の新番組「今夜はシャンパリーノ」が始まったなりね。

ただ、「今夜はシャンパリーノ」は放送前の予告編の段階から、ネットには「微妙な感想」が散見できたなりよ。予告編で伝えられた番組の内容は男女10人ずつ、計20人が2泊3日の沖縄旅行に出かけ、そこで繰り広げられる恋愛模様に密着するというもの。限定された空間で、決められた人数の男女が恋愛を……という設定はフジテレビ系の「あいのり」に通じるものがあり、そうなると安定して高視聴率をたたき出している「あいのり」と比較した際に、たった15秒の予告編からでさえも「今夜はシャンパリーノ」の粗さが見えてしまったなりね。出演者のキャラクターとか、演出の仕方とか。

実際、こうした放送前の懸念は「今夜はシャンパリーノ」の初回が放送されてからは「確信」に変わった視聴者も多々。そもそもの問題点は「本気の恋愛」を謳う割には2泊3日という時間はあまりに短く、そこで繰り広げられる恋愛模様はそれほど本気に見えないことを上げる人も少なくないなりね。また、出演者が20人と多すぎて視聴者が把握しきれない、番組も全員を追い切れていない、現場をレポートする品川庄司の庄司智春と山田まりやが盛り上げられていない、出演者のクセが有りすぎる等々、細かいことを挙げればキリがないほど、気になるところばかり。あまり企画が練られていないなぁ、と視聴者に感じさせてしまう、残念な部分が目立つなりよ。

そんな「今夜はシャンパリーノ」なので、視聴率も当然のように散々な結果に。初回は「参院選スペシャル」と銘打った裏番組の「ビートたけしのTVタックル」が21.2%をマークする不運に見舞われたとはいえ、「芸恋リアル」初回の半分にも満たない5.3%だったなりよ。第2回はやや数字を上げたなりが、それでも6.5%。少なくとも現時点では「リニューアル失敗」の烙印を押されても仕方のない結果となっているなりね。

この視聴率が続くのであれば、恐らくはまた秋の改編で何らかのテコ入れが行われるはず。番組の内容を試行錯誤していくのか、番組自体をまた変えるのかは分からないなりが、何らかの措置が必要なことだけは明らかなりよ。前途多難な船出となった「今夜はシャンパリーノ」、いったいどうなっていくなりかね……。

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