世界展開加速の中国製自動車、「安値」が武器も安全性は最低。

2007/08/10 06:34 Written by コ○助

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日本には輸入されていないため、あまり実感としてイメージが湧きにくいなりが、いま、中国製の自動車が海外に積極的に進出をしているなりよ。日本や欧米の自動車に比べるとかなりの「安値」で攻勢をかける中国車は、2004年に本格的な海外進出が始まって以降、主に東欧諸国やロシア、アフリカなどで人気を集め、順調に販売台数を伸ばしているなりね。産経新聞によると、中国の奇瑞汽車が今年1〜3月の3か月間、ロシアで販売した台数は7,000台にもおよび、これは昨年同期比の約11倍にもなるというなりよ。

でも、中国車の評判が良いのは価格面だけ。2005年にドイツ自動車連盟が行った安全性テストでは、江陵汽車の4WD「ランドウィンド(陸風)」の安全性が「星ゼロ」と評価され、中国車全体の安全性能に疑念の声が上がったなりよ。価格面は評価できても、安全に対する考え方は全くなっていない、と。このとき、衝突実験の動画が公開され、誰でもその「壊れっぷり」をネットで見ることができたなりが、そこに映っていたのは衝突時にエアバッグが開いても、乗員スペースが完全にひしゃげて潰れてしまうような代物だったなりね。「こんな自動車の販売を許可して良いのか」という議論も沸き起こるほど、中国車の出来は酷いモノだったなり。

それから2年近くが経ち、少しは安全性能も向上しているのかと思いきや、今度は8日付けのウォールストリート・ジャーナルが気になる記事を掲載したなりよ。「ロシアで人気を集めている中国製自動車について、安全性に問題がある」(朝鮮日報より)と。その内容は「ロシアで最も権威ある自動車雑誌『アブトレブ(AvtoRevu)』が最近実施した衝突テストで、中国奇瑞汽車のセダン型乗用車『チェリー・アミュレット』の結果は最悪だった」というもので、衝突テストの映像はYoutubeで公開されている、とも書かれていたなり。

実際にYoutubeで公開されている動画を見てみると、衝突時のペシャンコ具合はまさに驚き。2005年にドイツ自動車連盟が公開していた動画と比較しても、何の改善もないことがうかがえるなりよ(双方の実験車両はメーカーも異なるなりが)。Youtubeにはほかにも衝突実験の映像がたくさんあるなりが、トヨタのカローラなどの日本車と比較すると、その安全性の低さは素人目に見ても一目瞭然なりね。実験の状況が同じではないということを差し引いて考えても、ちょっと中国車は酷いと言われても仕方がないレベルなりよ。

とはいえ、中国車のニーズは一部諸国では依然として高く、今年度も高い伸び率が見込まれているそう。今後、中国のメーカーが安全性にも力を入れる時期がいずれ来るとは思うなりが、日本車の高い安全性に慣れてしまうと、中国車は凶器にしか見えないなりね……。

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