朝青龍騒動の意外な効果、好物の「ヤスダヨーグルト」がバカ売れ。

2007/08/09 23:04 Written by コジマ

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故郷モンゴルでサッカーのチャリティーイベントに参加したことから思わぬ大騒動に発展し、2場所出場停止に謹慎、30%減俸という厳罰が科せられた大相撲の横綱朝青龍。この処分はさすがの横綱もこたえたようで、「急性ストレス障害」と診断されるほど落胆している。日本中から大ブーイングを浴び、連日のように否定的な報道をされているのを見ると、ちょっとかわいそうになってくるのだ。

8月9日には、師匠である高砂親方が東京都墨田区にある朝青龍の自宅を訪れて入院か通院による治療と記者会見を勧めたのだけど、いずれも拒否。本人が熱望していたモンゴルへの帰国もなくなったようなのだ。モンゴルでは「サッカーをしていたため処分をされた」としか報じられていないため、処分を下した日本相撲協会や批判的な日本のファンに怒りをおぼえる人が多いのだとか。

こうした朝青龍騒動によって、思わぬところに経済効果が生まれている。新潟県のヨーグルトメーカー「ヤスダヨーグルト」の商品がバカ売れしているそうなのだ。発端は夕刊フジの報道で、同紙は8月11日付の記事で朝青龍が同社の「ドリンクヨーグルト」を気に入り、嬉々として買い占める姿を伝えている。これを他のメディアが相次いで報道したために、全国から問い合わせが殺到。特にタレントの浜村純がラジオ番組でこのニュースを紹介した関西地方では、売り切れるスーパーまで出ているのだそう。

ヤスダヨーグルトは地元産の新鮮な生乳を主原料にしたヨーグルト製品を製造・販売しており、かつては新潟県内のみで販売していた。ぼくも「ドリンクヨーグルト」の濃厚さが大好きで、関越自動車道でサービスエリアに立ち寄ったときの楽しみにしていたのだ。15年ほど前に日本航空国内線の客室乗務員の間で人気となり、それが口コミで広がったために県外でも販売するようになったのだそう。本社のある阿賀野市では学校給食に登場するほどポピュラーで、1994年には「ドリンクヨーグルト」が県や町の推奨優良品に認定されているのだ。

夕刊フジなどの報道後は製造量を5トン上乗せするほど発注量が激増しているのだけど、夏は牛乳の搾乳量が減るために生産が追いつかない状態になっているのだそう。うーむ、まさにうれしい悲鳴なのだ。

ヤスダヨーグルト側は、渦中の朝青龍について「モンゴルに帰国しても帰ってきたときが問題。やはり我慢して日本にいるのが一番いいのでは。ボランティアでもすれば、心が紛れてよいと思いますけどね」(夕刊フジより)としている。朝青龍が買い占めていたスーパーでは高価格がネックとなり売れ行きが思わしくなく入荷を取りやめたそうなので、大ヒットの立役者である傷心の横綱に「ドリンクヨーグルト」を1年分ほど贈ってあげてもよさそうなのだ。

ちなみに、同社の公式サイトでは通信販売も行っているので、店頭にない場合はこちらで注文してもよいかも。

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