松下電器の「VIERA」ロシア版CMに北野武監督、日本ブームに拍車も。

2007/08/02 10:28 Written by コ○助

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いま、ロシアは空前の日本ブーム。「寿司」「日本料理」といった昔から人気のある日本文化に加えて、近年は村上春樹をはじめとする日本文学、北野武監督や宮崎駿監督らの作品を中心とする日本映画が人気を集め、その派生として、ロシアでは日本語教室や剣道、茶道、華道などをたしなむ人が増えているというなり。外務省がロシアで行った対日世論調査によると、2004年時点で「日本が好き」と答えた人は全体の37%で、「日本が嫌い」と答えた人の3%を大幅に上回る結果が出たこともあるなりね。日本人の中には、ロシアに特別な感情を抱く人はそう多くはないかもしれないなりが、ロシア人の中には、日本に特別な感情を抱く人々が着実に増えてきているようなりよ。

こうした日本ブームの追い風にのって、日本の電化製品が順調に売り上げを伸ばし、人気になるのは自然な流れなりが、松下電器産業はそんな日本ブームにさらに拍車をかけるべく、かなり「日本」を意識した薄型テレビ「VIERA」のCMを、7月から放送し始めたなりよ。

出演しているのは、北野武監督。日本の「VIERA」のCMは小雪が出演しているので、ロシア版のCMにだけ北野武監督が出演していることになるなりね。ただ出演しているだけでも話題を呼びそうなCMではあるなりが、これが実にカッチョイイと評判が評判を呼んでいるようなりよ。

CMの内容はこうなり。北野武監督はシリアスな顔つきでカメラを見据え、「余分な言葉は言わないんだよ。映像が言ってくれるからね」(※CMはロシア語音声がかぶっており、正確には聞き取れず)と語り、口を粘着テープでふさぐなりよ。そして、美しい日本の風景が何カットか映し出され、最後に北野武監督がロシア語で「最高品です」と一言発して締めくくるなり。

産経新聞によると、ロシアの主要メディアはこのCMについて「世界のキタノがロシア語をしゃべった」などと一斉に取り上げ、放送開始前から大反響だったのだとか。北野武監督の影響力は、日本人が考えている以上に、海外で大きなものとなってきていることが、この事例だけでも伝わってくるなりよね。

北野武監督のCMが成功を収めたことから、ひょっとすると、今後も日本の文化人などが出演するCMがロシア限定で放送されるというケースが増えていく可能性もあるなり。文化を通して日本に親近感を抱いてくれるのは良きこと。ロシアの日本ブーム、さらなる拡大に期待したいなり。

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