奇抜な楳図かずお宅建築に待った、住民らが中止求め仮処分申請。

2007/08/01 23:46 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


楳図かずおと言えば、「まことちゃん」や「漂流教室」で有名な漫画家。独特の画風は多くの読者を魅了し、有名人にもファンが多く、漫画家のやまざきとおるやタレントの中川翔子は特に熱狂的に好きなようなのだ。1995年に終了した「14歳」以後は休筆中で、最近はテレビで見かけることも多くなっている。

ちょっと変わった人柄や奇抜なファッションも人気なのだけど、今度は東京・吉祥寺にある自宅を奇抜に建て直そうとしているのだ。なんでも、2階建ての壁面を約60センチ幅の赤と白のストライプに塗装し、屋上には巨大な「まことちゃん」の像を設置するのだとか。紅白ストライプは本人も同じ柄のボーダーシャツ身に着けているほど好きなようだけど、楳図かずおらしい一風変わったデザインなのだ。

今年3月に建築が始まったこの奇抜な家、5月に施工を請け負った住友林業からの説明でどういう家になるのかを知った近隣住民が猛反対。楳図かずおと住友林業に対し、建築中止を求める仮処分を東京地裁に申し立てたのだ。その理由は、「周囲の景観を無視した奇怪な建造物だ」(産経新聞より)とのこと。

楳図かずおの自宅があるのは、井の頭公園に近い閑静な住宅街。赤白のストライプに巨大「まことちゃん」像は、ファンにとってうれしいことだけど、近隣の住民にとっては大迷惑なのかも。繁華街だったらよかったのかな。

ただ、住友林業は「外壁を赤白のストライプにする計画はあるが、屋根には窓のついた煙突のような円柱を設置するだけで、キャラクターを載せる計画はない」(同)と説明しており、双方の言い分が一部食い違うので今後どのような処分が下されるかはまだ分からない。ファンに開放する施設もつくられるそうなので、近隣住民との折り合いをつけてぜひとも完成させてほしいのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.