「ペッパー警部」から「デビルマン」まで、作詞家の阿久悠さんが死去。

2007/08/01 17:45 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


手がけた楽曲は5,000曲以上、数々の「昭和の名曲」のクレジットにその名を連ね、大ヒット曲を連発してきた作詞家の阿久悠さん。リアルタイムに作品を聴いたことがない若い世代でも、「聴けば知っている」レベルの曲が必ずある、昭和を代表する作詞家にして、歌謡界の偉人的存在でもあるなりね。そんな阿久さんが8月1日、尿管がんのため亡くなられたなりよ。

阿久さんの作品……と聞いてもピンと来ない人もいると思うので、どのような作品を手がけていたのか、代表的な作品をいくつかピックアップしておくなりね。

◎阿久悠さんの代表作
・石川さゆり「津軽海峡冬景色」
・尾崎紀世彦「また逢う日まで」
・小泉今日子「学園天国」
・小林旭「熱き心に」
・西城秀樹「ブーメランストリート」
・桜田淳子「私の青い鳥」
・沢田研二「勝手にしやがれ」「カサブランカ・ダンディ」「時の過ぎゆくままに」
・杉田かおる「鳥の詩」
・西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」
・ピンク・レディー「ペッパー警部」「S.O.S」「カルメン'77」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド(指名手配)」「UFO」「サウスポー」
・森昌子「せんせい」
・山本リンダ「どうにもとまらない」「狙い撃ち」
・和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」
・「ピンポンパン体操」
・「デビルマンのうた」
・「宇宙戦艦ヤマト」
・「ウルトラマンタロウ」

こうして改めて見ると、いずれ劣らぬ名曲、そして歌詞のインパクトが強い作品ばかり。特にピンク・レディーの代表曲と言われる作品はほぼすべて阿久悠さんの作品で、ピンク・レディーのスター伝説を語る上では欠かすことのできない存在だったなりよ。カラオケで歌う、テレビで流れると思わず口ずさむ、という人も多いのでは。さらには、歌謡曲だけではなく、「デビルマンのうた」「宇宙戦艦ヤマト」「ウルトラマンタロウ」など、アニメや特撮モノのおなじみのテーマ曲も手がけていたなりね。

また、作詞家としての「顔」以外に、阿久さんには作家としての「顔」もあったなり。多数の著作を残しているなりが、最も有名なのは映画化もされた「瀬戸内少年野球団」。敗戦直後の淡路島を舞台に、女性教師と子どもたちの心の交流を描いた作品で、直木賞の候補作にもなったなりね。作詞家としても、作家としても成功した、「稀代の才能」だったことは疑う余地がないなりよ。

昭和の「巨星」がまた一人、亡くなってしまったなりね。お悔やみ申し上げますなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.